半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

軍事・戦争

『歩兵の本領』

オススメ度 100点歩兵の本領 (講談社文庫)作者:浅田 次郎講談社Amazon『鉄道員(ぽっぽや)』『プリズンズ・ホテル』で有名な浅田次郎の自衛隊小説。 浅田次郎はかつて高校卒業後自衛隊に入隊していたらしい。 青春時代を振り返って駐屯地での人間模様を活写…

『独裁の世界史』

独裁の世界史 (NHK出版新書)作者:本村 凌二発売日: 2020/11/10メディア: Kindle版リーダーシップの話の極端にすすめると独裁者ということになる。基本的な教養としてポリュピオスの「政体循環論」というのがありますな。 プラトンやアリストテレスにも同…

『韓国 行き過ぎた資本主義「無限競争社会」の苦悩』

オススメ度 70点韓国 行き過ぎた資本主義 「無限競争社会」の苦悩 (講談社現代新書)作者:金敬哲発売日: 2019/11/13メディア: Kindle版どうも東アジア系の情報を収集しようとすると、それが嫌韓・嫌中・ネトウヨ視点で発せられたものなのか、それとも事実なの…

『第三帝国』ウルリヒ・ヘルベルト

オススメ度 90点 やっぱり人間というものに期待してはいけないのか度 100点第三帝国 ある独裁の歴史 (角川新書)作者:ウルリヒ・ヘルベルト,小野寺 拓也発売日: 2021/02/10メディア: Kindle版 ドイツ人によって始められたこの戦争が終わったとき、そこにあっ…

『皇帝たちの中国史』

オススメ度 80点 中立の視点で軽くDisる度 100点皇帝たちの中国史作者:宮脇淳子発売日: 2019/12/13メディア: Kindle版中国史の研究者による、中国の歴史の概括。中華文明の成り立ちや中国人の縁故社会の成因などについて、研究者の視点で、口語でわかりやす…

『野蛮の言説 差別と排除の精神史』

オススメ度 90点野蛮の言説 差別と排除の精神史 春陽堂ライブラリー作者:中村隆之発売日: 2020/03/27メディア: Kindle版20世紀までの世界は、野蛮の反意語である「文明」による進歩を理念として構築されてきた。 ところが21世紀以降、文明は失墜し、野蛮と呼…

『はじめて読む人のローマ史1200年』

オススメ度 70点 教科書度 70点はじめて読む人のローマ史1200年(祥伝社新書)作者:本村 凌二発売日: 2014/06/02メディア: 新書入門としては適切だが、その分熱量に欠ける印象はある。 まあ、がっつりローマのことを知りたければ、ギボン『ローマ帝国衰亡史』…

『収容所のプルースト』

オススメ度 50点 なんで?感 100点収容所のプルースト (境界の文学)作者:チャプスキ,ジョゼフ発売日: 2018/01/27メディア: 単行本何に使われるかよくわからないけれど機能美に溢れた機械の部品を見ているかのようだった。* * *第二次世界大戦の嚆矢となっ…

『戦中派不戦日記』山田風太郎

オススメ度 100点 価値観の転倒…度 100点新装版 戦中派不戦日記 (講談社文庫)作者:山田風太郎発売日: 2016/05/13メディア: Kindle版 シニカルな文筆家、山田風太郎。忍法帖シリーズや、魔界転生などの奇想小説でも有名だし、『人間臨終図巻』なども有名であ…

『野人転生』『空手バカ異世界』

おすすめ度 70点 ハードモード度 100点halfboileddoc.hatenablog.com 『転スラ』こと『転生したらスライムだった件』が存外に面白かったので、いわゆる「異世界チート転生もの」というジャンルは流行りにまかせてだいぶ読んだ。だって、SNSとかの紹介にいっ…

『The Red Altas:恐るべきソ連の世界地図』

オススメ度 50点レッド・アトラス 恐るべきソ連の世界地図作者:ジョン・デイビス,アレクサンダー・J・ケント発売日: 2019/03/21メディア: 単行本(ソフトカバー)前回に引き続いてソ連シリーズ第二弾。Kindleで購入したが、リアル書籍の方が面白かったのかも…

『共食いの島』

オススメ度 60点 胸糞度 200点共食いの島作者:ニコラ・ヴェルト発売日: 2019/02/09メディア: 単行本もしタイムスリップしたとして、絶対に行きたくない時代・地域というのはいくつかあると思うけど、 例えば、悪名高いスペインの宗教裁判、異端狩り・魔女裁…

『アンダー・プロトコル 政財暴一体で600億稼いだ男の錬金哲学』

オススメ度 70点 ワクワク度 100点アンダー・プロトコル 政財暴一体で600億円稼いだ男の錬金哲学作者:猫組長発売日: 2018/03/02メディア: Kindle版西原理恵子の漫画でも度々とりあげられていた「猫組長」の半生を振り返った本。生い立ちから、若い頃の金儲け…

『指揮官』児島襄

指揮官 (文春文庫)作者:児島 襄発売日: 2012/09/20メディア: Kindle版旧日本軍の軍事史を全くしらない人はいないと思うが、昭和軍部の拙劣なマネジメントは、たまたまあの組織が劣っていたのか、それとも日本人が必然的にもつ宿痾なのか、考えると怖い永遠の…

『ミスミソウ』『サユリ』押切蓮介

オススメ度 80点 暴力の「緊張と緩和」度 100点ミスミソウ 完全版 : 1 (アクションコミックス)作者:押切蓮介発売日: 2017/12/23メディア: Kindle版ミスミソウ 完全版 : 6 (アクションコミックス)作者:押切蓮介発売日: 2017/12/23メディア: Kindle版サユリ …

『一揆の原理』

一揆の原理 (ちくま学芸文庫 コ 44-1)作者:呉座 勇一発売日: 2015/12/09メディア: 文庫『応仁の乱』で有名になった呉座氏。 中世日本史がフィールドなのだが、この呉座氏の単著デビュー作らしい。halfboileddoc.hatenablog.com (以前の記事の後半に呉座氏の…

『超限戦』

超限戦 21世紀の「新しい戦争」 (角川新書)作者:喬良,王湘穂発売日: 2020/01/10メディア: 新書 共著者の喬良と王湘穂は、どちらも中国人民解放軍の現役将校。 中国語の原著は、人民解放軍の出版部から出版されて中国でベストセラーになっていたそうだが、す…

『驚きの世界史』

オススメ度 80点 引き続きblogオススメ度100点あなたの教養レベルを劇的に上げる 驚きの世界史作者:尾登 雄平発売日: 2019/12/06メディア: 単行本はてなで世界史の面白い情報をマニアックに掘り下げるブログがある。 歴ログー世界史専門ブログ reki.hatenabl…

『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』

オススメ度 100点 ずーん……度 100点独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書)作者:大木 毅発売日: 2019/07/20メディア: 新書独ソ戦は、日本人にとっては、あまり馴染みがない。 賢くて尊敬できるが知識は乏しい同僚は、独ソ戦の存在さえ知らなかった。ベルギーオラ…

『「城取り」の軍事学ー築城者の視点から考える戦国の城』

オススメ度 100点「城取り」の軍事学―築城者の視点から考える戦国の城作者:西股 総生発売日: 2013/05/01メディア: 単行本前回西股氏の「戦国の軍隊」を紹介した。 halfboileddoc.hatenablog.comなんとなく現代日本人が思っている戦国時代の常識は、ちょっと…

『戦国の軍隊』

オススメ度 100点戦国の軍隊 (角川ソフィア文庫)作者:西股 総生発売日: 2017/06/17メディア: 文庫西股氏は、城郭研究の人らしい。まずは一般性のある『戦国の軍隊』を読んでみた。 きっかけはなんだったっけ? Kindle日がわりセールだったのか、オススメコー…

『最先端の世界史』1

オススメ度 100点 一見陰謀史観に見える度 100点日本人が知らない最先端の「世界史」作者:福井義高出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2016/06/30メディア: 単行本(ソフトカバー) 「戦争で最初に犠牲になるのは真実である」ハイラム・ジョンソン 2017年9月ご…

『戦争は女の顔をしていない』(コミック版)

オススメ度 100点 東欧〜ロシアの大地の凄惨さよ…度 100点戦争は女の顔をしていない 1 (単行本コミックス)作者:小梅 けいと出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2020/01/27メディア: Kindle版もともとはスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチというノーベル文学…

『アド・アストラ』

オススメ度 90点 細く長く度 90点アド・アストラ 13 ―スキピオとハンニバル― (ヤングジャンプコミックス)作者:カガノ ミハチ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2018/03/19メディア: コミックアド・アストラ ―スキピオとハンニバル― 1 (ヤングジャンプコミック…

『バトルグラウンドワーカーズ』1・2巻

オススメ度 100点 ディストピア度 90点バトルグラウンドワーカーズ (1) (ビッグコミックス)作者:竹良 実出版社/メーカー: 小学館発売日: 2019/08/30メディア: コミックバトルグラウンドワーカーズ (2) (ビッグコミックス)作者:竹良 実出版社/メーカー: 小学…

『よいこの君主論』

オススメ度 100点 裏『もしドラ』度 100点よいこの君主論 (ちくま文庫)作者:架神 恭介,辰巳 一世出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/05/11メディア: 文庫 たろうくん「わかったよ、ふくろう先生。僕もこれから配下の友達の心は恩情ではなく恐怖で縛り付…

『繁栄と衰退と』

オススメ度 100点 今となっては日本の状況ではない…度 80点繁栄と衰退と作者: 岡崎久彦出版社/メーカー: 土曜社発売日: 2016/04/17メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見るオランダの繁栄と衰退を丹念に取り上げた本。オランダ。…

『夜の歌』なかにし礼

オススメ度 100点 地獄っぷり度 100点夜の歌作者: なかにし礼出版社/メーカー: 毎日新聞出版発売日: 2016/12/02メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 「孤独になることよ。才能というのものは、絶対に俗世間には転がっていないものです。才能が欲しい…

昭和史もの3つ『あの戦争と日本人』半藤一利『大日本史』『さかのぼり日本史2』

終戦記念日である。 中高生の時には岸田秀や司馬遼太郎を読んでいた自分にとって「なぜあんなバカな戦争を」という感想は所与の前提となっている。 けれども、もうすこし、歴史の細部に触れると、まあなかなか一筋縄ではいかないな、とも思うようになった。…

「とてつもない失敗の世界史」

オススメ度 100点 トマス・ミジリーの無名なのに影響力強すぎ度 100点とてつもない失敗の世界史作者: トム・フィリップス,禰冝田亜希出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2019/06/18メディア: 単行本この商品を含むブログを見る人類、万物の霊長とか言って…