半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『ダチョウはアホだが役に立つ』塚本康浩

ダチョウはアホだが役に立つ (幻冬舎単行本)作者:塚本康浩幻冬舎Amazon京都府立大学の名物学長、塚本先生の入門書。タイトル、語り口、章立て、すべて、全然興味ない人に聴いてもらうのに、すごく良く出来てる。 全くの素人の人に、ダチョウという鳥に興味を…

『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』

プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる (幻冬舎単行本)作者:尾原和啓幻冬舎AmazonSNS時代の売り方、プロセスエコノミーについての教科書的な本。とでもいうべきか。 だいぶ読了するまでに時間がかかった。人もモノも埋もれる時代の、新しい稼ぎ方。プ…

『勉強の哲学 来たるべきバカのために』

勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版 (文春文庫)作者:千葉 雅也文藝春秋Amazonビジネス書とか、自己啓発の本は「どういう風に効率よく勉強するか」ということを書いてある。 つまり”How to Study”の本。これが大部分。しかし、この本は「勉強とはどう…

『あなたの給料が上がらない不都合な理由』

あなたの給料が上がらない不都合な理由 (扶桑社BOOKS)作者:上念 司扶桑社Amazon 平易な言葉で、社会人初心者の方に、世の中の仕組みを教示するタイプの本。・経営者は、会社を継続する責任があるので、社員の給料は簡単にはあげられない。 ・給料、さげ…

『老人力』

最近 NoteというWebサービスにジャズに関する記事をちまちまと書いているのですが、 ちょっと前にこういうのを書いたわけです。note.comで、以前に読んだことがある赤瀬川原平の「老人力」を再読してみた。正直にいって、赤瀬川原平氏は他に優れた著作もいろ…

『ルワンダ内戦』

ルワンダ内戦作者:山崎雅弘六角堂出版Amazon少し前に、『ルワンダ中央銀行総裁日記』という古典的名著の感想を書いたが、 halfboileddoc.hatenablog.com服部氏が赴任していたころから十数年後、ルワンダ内戦が起こる。 フツ族とツチ族の凄惨な殺し合いで、一…

『しょせん他人事ですから』

しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~ 1 (黒蜜コミックス)作者:左藤真通,富士屋カツヒト,清水陽平白泉社AmazonTwitterとかの漫画サイト紹介とかでちょっと面白そうだったので読んでみた。 上手な絵柄。ドラマ化とかもされそうなプロッティン…

『印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ』

印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書)作者:中野 京子NHK出版Amazon近代絵画の話は、人間がいかに対象物を見ているのか、という根源的な問題の相克であったりするので、好きだ。 「神は細部に宿る」というが、視覚と現実の乖…

『人の砂漠』沢木耕太郎

人の砂漠 (新潮文庫)作者:耕太郎, 沢木新潮社Amazon僕が留年して学年をすべりおりた同回で実習が一緒だった綺麗な女子に借りたんだっけか。 沢木耕太郎の『深夜特急』はそんなのが経緯で読んだ。 僕自身は海外視点のない人間だったので(当時も今も)あまり…

『人間はどこまで耐えられるのか?』

人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)作者:フランセス・アッシュクロフト河出書房新社Amazonこれも随分前に読んだ本。出たのは2002年となんと20年前。 イギリスの生理学の教授の方が、一般向けに書いた本。人間、いろんな環境で、どこまで耐えられるのか…

『タモリ学 タモリにとってタモリとは何か?』

タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か? (文庫ぎんが堂)作者:戸部田誠(てれびのスキマ)イースト・プレスAmazonちょっと前に読んだこれ。 タモリさんについて書かれた本。考えてみれば、なぜ日本国民は「タモリ」という人間をお茶の間のアイコンとし…

ルワンダ中央銀行総裁日記

ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版] (中公新書)作者:服部正也中央公論新社Amazon古典的名著と言われているこれ、ちょっと前に読んだ。 日本銀行の筆者が、国連の依頼をうけて、独立したばかりのルワンダの中央銀行の総裁を命ぜられてルワンダ中央銀行総裁を…

『東京どこに住む?』

東京どこに住む? 住所格差と人生格差 (朝日新書)作者:速水 健朗朝日新聞出版Amazon読み切っていない本を忘却の彼方に葬り去るのには気が引ける。 なので、Kindleの読みかけの本をずっとiPadのダウンロード済入れていると、耐え難いほど動作が重くなってきた…

「おばちゃんたちのいるところ」

おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are (中公文庫)作者:松田青子中央公論新社Amazon松田青子さんについては、今まで何冊か読んではきていた。halfboileddoc.hatenablog.com halfboileddoc.hatenablog.comんー、なんといいますか、不思議な読…

村上春樹『職業としての小説家』

職業としての小説家 (新潮文庫)作者:春樹, 村上新潮社Amazon我々は小説家ではないが、小説家が小説家のありようについて語るというのは、 結局自分の職業について語ること、と普遍化できると思う。以前、村上春樹が趣味のランニングとマラソンについて書いた…

『田舎はいやらしい』

「それってあなたの感想ですよね(笑)」大賞!田舎はいやらしい~地域活性化は本当に必要か?~ (光文社新書)作者:花房 尚作光文社Amazonタイトルですべてを言い表しているのだが、東京でも仕事してた知的職業階層の人。 田舎に引っ込んで、過疎地域の人々…

『モテと非モテの境界線』

モテと非モテの境界線 AV監督と女社長の恋愛相談作者:二村ヒトシ,川崎貴子講談社Amazon以前に二村ヒトシさんの本は読んだ。 halfboileddoc.hatenablog.com 「やおい穴」なるほどねーと思ってはいました。今回の本は、女社長川崎貴子さんと二村ヒトシさんの…

『女系図でみる驚きの日本史』

女系図でみる驚きの日本史 (新潮新書)作者:大塚 ひかり新潮社Amazonちょっと前から橋本治の『双調平家物語』を読んでいる。 文庫でもKindleでもいいのかもしれないが、単行本の装丁があまりにも美しかった記憶があるので、古本で単行本を買っている。 ただ、…

『猟奇王』川崎ゆきお

猟奇王作者:川崎ゆきおゴマブックス株式会社Amazonちょっと前、『独居老人スタイル』にでていた漫画家、川崎ゆきお氏。貸本時代の水木しげるに憧れてか、ガロに投稿するようになった。 その辺りのいきさつは『独居老人スタイル』に詳しい。あまり人間関係の…

なんか方向性がかわってきた『こづかい漫画』と『ひとりで死にたい』

定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ(4) 定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ (モーニングコミックス)作者:吉本浩二講談社Amazonひとりでしにたい(4) (モーニングコミックス)作者:ドネリー美咲講談社Amazonこの二つの漫画に…

「お金に困らない人が学んでいること」

お金に困らない人が学んでいること作者:岡崎 かつひろすばる舎Amazon ウォール街は唯一、ロールスロイスで送り迎えされる人が地下鉄で通う人からアドバイスをもらうところです まあ、本のタイトルに釣られてる感はあるよな。 「お金に困りたくない」と思って…

『独居老人スタイル』

独居老人スタイル (ちくま文庫)作者:響一, 都築筑摩書房Amazon都築響一氏の作品はなんとなく結構読んでいるけど、一読した感想が豊潤すぎて、なかなかここに書けない。TOKYO STYLE (ちくま文庫)作者:都築 響一筑摩書房Amazonこの本は「Tokyo Style」からの流…

『十字架のろくにん』

十字架のろくにん(1) (マガジンポケットコミックス)作者:中武士竜講談社Amazon報復もの。最近こういうリベンジものとか多いですけれども。 この作品では、中学生の主人公がいじめ抜かれた挙げ句に、家族を放火で焼き殺されてしまうところから始まる。 押…

『女が死ぬ』松田青子

女が死ぬ (中公文庫)作者:松田青子中央公論新社Amazon『スタッキング可能』を以前読んで印象的だった松田青子さん。 halfboileddoc.hatenablog.com これ、10年前かあ(つい最近かと思ったのだけれど…) 女らしさ」が、全部だるい。天使、小悪魔、お人形……「…

『禍いの科学〜正義が愚行にかわるとき』

すいません、最近業務がおしすぎていてこのコーナー更新できていませんでした。禍いの科学 正義が愚行に変わるとき作者:ポール・A・オフィット日経ナショナルジオグラフィック社Amazonいつ買ったんだっけ、リアル書籍であったので読んだ。自然科学における愚…

『教養(インテリ)悪口本』

これはちょっとはなはだしすぎるかな。教養(インテリ)悪口本作者:堀元 見光文社Amazonインテリ向けに、一捻り・二捻りどころかも加えた悪口の言い方を指南した本。 「なんと性格の悪い…」とも思うが、似たようなこと自分もしているよな、とは思う。たとえ…

「世界の終わり」もの『虎鶫(トラツグミ)』『望郷太郎』

なんとなく気になっていた漫画を、ピックアップ。以前にも書いたことがあるが、私は「世界の終わり」ものが大好きだ。 (最近では「ポストアポカリプスもの」というジャンル名もついているらしいね)これは、私が団塊ジュニア世代であることも関係していると…

『二十代で得た知見』F(エフ)

数えていないが、失恋の曲の方が多いと思う。なぜなら音楽を聴く時、人は孤独だから。 20代で得た知見作者:FKADOKAWAAmazonこのまえ、「他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え」という本を読んだ。 halfboileddoc.hatenablog.comこういう警句系のもの…

駒野逸美『Nearest and Dearest』

Nearest and Dearestアーティスト:駒野逸美カルテットSOMETHIN'COOLAmazon10年ほど前から日本のジャズトロンボーンの第一線を走りつづける素晴らしいトロンボーン奏者、駒野逸美さん。 考えてみれば、彼女以後、Bopishかつ端正にフレージングする女性のトロ…

『他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え』

リアルさに涙。他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え作者:裏モノJAPAN編集部鉄人社Amazon裏モノJAPAN編集部が編集した、そこらへんのおじさんに聞いた人生訓。 市井のフツーの人に聞くと、いわゆる自己啓発本とかにあるような話じゃない訓示を教…