半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

ヤマシタトモコ『違国日記』完結

35歳、少女小説家。(亡き母の妹) 15歳、女子中学生。(姉の遺児) 女王と子犬は2人暮らし。
少女小説家の高代槙生(こうだいまきお)(35)は姉夫婦の葬式で遺児の・朝(あさ)(15)が親戚間をたらい回しにされているのを見過ごせず、勢いで引き取ることにした。しかし姪を連れ帰ったものの、翌日には我に返り、持ち前の人見知りが発動。槙生は、誰かと暮らすのには不向きな自分の性格を忘れていた……。対する朝は、人見知りもなく、“大人らしくない大人”・槙生との暮らしをもの珍しくも素直に受け止めていく。不器用人間と子犬のような姪がおくる年の差同居譚、手さぐり暮らしの第1巻!

ということで始まったヤマシタトモコ『違国日記』は全11巻でしめやかに完結した。
わかりやすいハッピーエンドではないが、希望の見えるような明日、を予想させられる余韻のあるエンディング。

丁寧に二人の主人公の距離感をひたすらにひたすらにつづる繊細な漫画。
2〜3年前からヤマシタトモコの作品を固め読みしていて、感心することが多い。