半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『勉強の哲学 来たるべきバカのために』

勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版 (文春文庫)作者:千葉 雅也文藝春秋Amazonビジネス書とか、自己啓発の本は「どういう風に効率よく勉強するか」ということを書いてある。 つまり”How to Study”の本。これが大部分。しかし、この本は「勉強とはどう…

『あなたの給料が上がらない不都合な理由』

あなたの給料が上がらない不都合な理由 (扶桑社BOOKS)作者:上念 司扶桑社Amazon 平易な言葉で、社会人初心者の方に、世の中の仕組みを教示するタイプの本。・経営者は、会社を継続する責任があるので、社員の給料は簡単にはあげられない。 ・給料、さげ…

『老人力』

最近 NoteというWebサービスにジャズに関する記事をちまちまと書いているのですが、 ちょっと前にこういうのを書いたわけです。note.comで、以前に読んだことがある赤瀬川原平の「老人力」を再読してみた。正直にいって、赤瀬川原平氏は他に優れた著作もいろ…

『ルワンダ内戦』

ルワンダ内戦作者:山崎雅弘六角堂出版Amazon少し前に、『ルワンダ中央銀行総裁日記』という古典的名著の感想を書いたが、 halfboileddoc.hatenablog.com服部氏が赴任していたころから十数年後、ルワンダ内戦が起こる。 フツ族とツチ族の凄惨な殺し合いで、一…

『しょせん他人事ですから』

しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~ 1 (黒蜜コミックス)作者:左藤真通,富士屋カツヒト,清水陽平白泉社AmazonTwitterとかの漫画サイト紹介とかでちょっと面白そうだったので読んでみた。 上手な絵柄。ドラマ化とかもされそうなプロッティン…

『印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ』

印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書)作者:中野 京子NHK出版Amazon近代絵画の話は、人間がいかに対象物を見ているのか、という根源的な問題の相克であったりするので、好きだ。 「神は細部に宿る」というが、視覚と現実の乖…

『人の砂漠』沢木耕太郎

人の砂漠 (新潮文庫)作者:耕太郎, 沢木新潮社Amazon僕が留年して学年をすべりおりた同回で実習が一緒だった綺麗な女子に借りたんだっけか。 沢木耕太郎の『深夜特急』はそんなのが経緯で読んだ。 僕自身は海外視点のない人間だったので(当時も今も)あまり…

『人間はどこまで耐えられるのか?』

人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)作者:フランセス・アッシュクロフト河出書房新社Amazonこれも随分前に読んだ本。出たのは2002年となんと20年前。 イギリスの生理学の教授の方が、一般向けに書いた本。人間、いろんな環境で、どこまで耐えられるのか…

『タモリ学 タモリにとってタモリとは何か?』

タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か? (文庫ぎんが堂)作者:戸部田誠(てれびのスキマ)イースト・プレスAmazonちょっと前に読んだこれ。 タモリさんについて書かれた本。考えてみれば、なぜ日本国民は「タモリ」という人間をお茶の間のアイコンとし…

ルワンダ中央銀行総裁日記

ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版] (中公新書)作者:服部正也中央公論新社Amazon古典的名著と言われているこれ、ちょっと前に読んだ。 日本銀行の筆者が、国連の依頼をうけて、独立したばかりのルワンダの中央銀行の総裁を命ぜられてルワンダ中央銀行総裁を…

『東京どこに住む?』

東京どこに住む? 住所格差と人生格差 (朝日新書)作者:速水 健朗朝日新聞出版Amazon読み切っていない本を忘却の彼方に葬り去るのには気が引ける。 なので、Kindleの読みかけの本をずっとiPadのダウンロード済入れていると、耐え難いほど動作が重くなってきた…