最近 NoteというWebサービスにジャズに関する記事をちまちまと書いているのですが、
ちょっと前にこういうのを書いたわけです。
で、以前に読んだことがある赤瀬川原平の「老人力」を再読してみた。
正直にいって、赤瀬川原平氏は他に優れた著作もいろいろあるけど、基本的には「着想の人」。
このタイトルの「老人力」という言葉を発明した功績は間違いないが、ではこの本が、そういう老人力について、堅牢に論じた本ではない。
「トマソン」もそうだけど、この人は概念のラベリングの力がものすごい。
まあ、その辺は前衛芸術家としての「目」が確かだ、ということなんだろうと思う。
力を抜くというのは、力をつけるより難しい。
引き算
いいかげんさというのは老人力の中に含まれている一つの重要な要素
後半は、ほぼ日記調のエッセイになっているわけだが、そうですね、内田百閒の日記に通じる洒脱さがありますね。