半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

小泉悠『現代戦争論』

わずか3日で終わると予想されたウクライナ戦争は、開戦からもう4年を迎える。なぜここまで長期化したのか。どれだけの人が死んだのか。米トランプ政権成立で激変した世界秩序の中、日本はいかにふるまうべきか。21世紀における戦争を私たちはどう考えたらいいのか。ロシア情勢の第一人者として悲惨な実態を伝え、ロシアへの無期限入国禁止処分を受けた著者が、詳細なデータとともに戦争の本質に迫る。著者個人の経験や信念までも込められた、今最も読むべき戦争論。

ウクライナ戦争、気がつくと5年目に突入しているわけだが、実際ここから世界情勢はめちゃくちゃ混沌として今に至るわけで、もう日本の片隅でひっそり暮らしている自分などは、この潮流がようわからんのです。

とはいえ思考停止してもつまらない。
こういうものを読んだりして世界を理解しようと試みる。

OSINTの手法解析した結果を開陳しているので、ファクトチェックやエビデンスは比較的明瞭。
ただ、そこから現代の戦争の一般論とまで言えるかはわからないけど、ドローン利用などは戦争の新しい局面ではあるが、ドローンさえ使ったら勝てるわけでもないようだ。

それにしても救いがない話。
このロシア・ウクライナ戦を雛形としてアフリカ・中東・南米などでの内戦が引き起こされるのだとしたら、21世紀というのはやはり憂鬱な時代になりそうな気がする(もうなってる)。

日本の政治とか、治安の不安定化とか、そりゃ言いたいことはあるけど、とりあえず国内で殺し合いが大規模に起こってないだけでも、ましなんじゃないかなあ。
ま、それは政治のおかげというべきではないかもしれないが。

以下は備忘録。

続きを読む

敗北の作戦参謀

昔、司馬遼太郎がインタビューした陸軍参謀というのは、まさにこの人だったんじゃないかな、と思った。

この本は日本陸軍の服部卓四郎という人物に対する評伝本である。


司馬遼太郎はノモンハンについてはエッセイなどでは触れているが、小説にはしなかった。
司馬は膨大な資料を集め、関係者への取材を重ねて執筆の直前までいきましたが、最終的に「日本人であることが嫌になった」と筆を折りました。

理由の核心は取材に同行した半藤一利がのちに書いた『ノモンハンの夏』に語られているらしい(未読)が、その後『この国のかたち』をはじめとしたエッセイで、大日本帝国陸軍の構造的欠陥の露呈の始まりがノモンハン事件にある、ことを繰り返し書いて強調していた。

つまりは昭和陸軍のあかん部分の象徴がこの戦争であるということ。
それは局地的な敗戦にも関わらず、ノモンハンでの日本側の作戦を企画した関東軍の参謀たちが、その責任を問われることもなく、あろうことか中央の参謀本部に栄転した事態をさしている。
ノモンハンでの作戦参謀といえば、
辻政信と服部卓四郎だが、辻という人は割と毀誉褒貶激しいキャラ立ちの方でわかりやすい「悪人」感がある。

一方、服部卓四郎氏は、
・ペーパーテストも優秀で論理構成力も巧み
・人あたりは極めて良い
・死後悪くいう人は極めて少ない

という、日本的組織の中で最適化されたような人物で、こういう人材は今の霞ヶ関にも沢山いそうな優秀な官僚タイプ。
ただ、その彼が陸軍内でどう発言しどう戦局を主導したのか、そして敗戦に際しどう責任をとったのか。
まあおわかりの通り、誰にも糾弾されないので、一切責任は取らないで、ちゃんと畳の上で大往生するんです。この人は。

その人について「敢えて」スポットを当てた本である。

流石に大本営の作戦課の記録というのは敗戦時に多くが散逸しているため、今となっては真実を検証するのも難しく、関係者に聴き取るのも難しい中で、ある程度真実に迫ろうとしているけど、まあ核心に辿るのは難しいよなあと思った。
『市民ケーン』とか『桐島、部活やめるってよ』のスタイルにはなるよね。

日本はトップダウンの権力構造でないので、ミドルの裁量権が比較的大きいのだが、この方式の欠点は、うまくいかない時の責任の所在が不明確なこと。ただ、服部卓四郎のありようは日本的な官僚組織の構造的欠陥の象徴のように思える。

人あたりがよく組織の中でも優等生な、一見して非の打ち所がなさそうな人間が立てた作戦が、国を滅ぼす、という不条理。
「地獄への道は善意で敷き詰められている」というやつね。
そして、そういう人は組織の悪い結果の中でも、責任をとることはない(詰め腹を切らない)。

ハンナ・アーレントの『エルサレムのアイヒマン』も、「官僚組織のバグだなあ」と思うけど、日本的なバグは、服部卓四郎の例に顕れているんだろう。
そして、現代の日本官僚組織でも、こういう服部卓四郎的人物は沢山いるだろうし、この組織の構造的欠陥はフィックスされないまま、現代に至っているのだ。

本の感想としてはここから表紙にある「日本のエリートはなぜ判断を誤まるのか」について省察してほしかった。

が、まあこんな大きな命題は簡潔に答えられるわけもないよね、とは思う。
むしろ今はミドルの意思決定にAIのアシストが多分に影響していると思うんだけど、人当たりがよく、欲もなく、一見優秀でクセのない人材(AIそのものだ)が正しい答えを出す保証がないという歴史的な実例を、我々はきちんと記銘しておく必要があるんじゃないか。

ブレイクショットの軌跡


ポッドキャストで紹介されていたので読んでみた。

あるSUV車、ブレイクショット(名前から連想される実車としては『ハスラー』が連想されるが、車格は少し異なる。イメージすべきは『ハリアー』だろうか)にまつわる色々な話、の連作短編。

と見せかけて、特定の車種ではなくある車の最初から最後まで(色々あって持ち主が何度か変わる)を時系列を意図的にシャッフルしてストーリーを再構成。
偶然にも(偶然ではないが)登場人物が別の章にも現れたりして、それこそビリヤードのブレイクショットのように登場人物の玉突きが次々と起こる。飽きさせない、というか、うまいな、すごいな、と思った。伊坂幸太郎的なプロットのカスケードをさらに進化させたような感じ。
めっちゃ構成すごいな。
あんまり小説読まないけど、最近の小説ってこんななん?すごいね。

現代社会の複雑な状況を、目まぐるしく変わる状況と登場人物同士の相互作用で描いているので、すごくカラフル。でも登場人物が多すぎてわからない、なんてこともなく、とても読みやすい。

感銘を受けたのは、複雑な現代社会を描き、それぞれの激しく浮き沈みする人生を描いてはいるものの、通底するテーマは、与えられた状況の中で誠実さと善良さを追求する主人公たちの姿。
途中あまりにも主人公の一人が可哀想な境遇になってたから、神視点で登場人物翻弄するにしてもやりすぎやろと思ったりもしたけど、最後は爽やかに報われるようなストーリーでほっと胸をなでおろした。
そのあたりが、現代の世相を全部ぶっ込んだリアリティと、ある種宗教小説のような非リアリティとの混在で、不思議な読み味であるなあと思った。

いや、最近の小説すごいんやねえ。

マンションポエム東京論

2025年振り返りで書いたのだけれど、ゆる言語学ラジオで紹介されていたので読んでみた。
うん、面白い!

マンションの広告についてるキャプション、
いわゆるマンションポエムであるが、これを計1800件分くらい集積し、解析した方の本。
研究、というのとはちょっと違う。が、データ集積は論文レベル。ただ、論考などはいわゆるサイエンティフィックライティングとも少し違う。不思議な読み味。

なぜ、マンションポエムにはマンションそのものに関する言及が少なく、立地についてしか語らないのか。
視点がかなり斬新で、学術論文にはない含蓄と共感がある。

惜しむらくは電子書籍としてはそのまま画像化されていてテキスト化していないため、ハイライトなどのマークができない事。
ハイライト入れられたなら、かなりあちこちに入ったような気がする。
どこからどこまでが東京かアンケート、災害で交通機関が止まった時にどういう経路で帰ったかとかのリアルなデータ、マンションポエムの前身である集合住宅の広告の歴史など、広く深く語られていて、かなり読み応えのある素晴らしい調査本ではあった。

ゆる言語学ラジオではこの大山さんの著作が短期間に何作もdigられていて、他のも読んでみたくなった。

2025買ったもの【書籍編】

それなりに本は読んでますが、2年前から歩いてる時間が極端に増えたために座して本を読む時間はやはり減ってしまった。

Podcast

よく歩くようになって、読書時間は減ったが、その分Podcastを聴く昨今だ。
ゆる言語学ラジオはじめとしたゆる学徒系番組、Over the Sun、上坂あゆ美の「私より先に丁寧にくらすな」、三宅香帆の視点倉庫、COTEN Radioなどを主に聴いている。
podcastはどれもそれなりに面白いのだが、新しい情報のアンテナをこれらに依存しがちな昨今である。知に対する独自のアンテナが減退しているのでそれは反省点。
ただ、50代は、若い時のありようだと壁にぶち当たりがちなので、新たな情報源を入手することは悪いことではない、と肯定的にとらえたい。…たい…たい…

ゆるXXシリーズから

会話の 0.2 秒を言語学する

ゆる言語の水野氏が著者としてやっていけるのか?と挑んだ単著。面白かった。

PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来


ゆるコンピューター学ラジオかな。固めの本で、読了はできていないが。

デジタルの皇帝たち

これも面白かった。なるほどなー。諧謔たっぷり。

データ視覚化の人類史

インフォグラフィックの歴史みたいな本。これもかなり面白いのだけれども、今の自分に即役にたつわけではないとは思う。知の歴史の一つとして腹に納めておこう。

マンションポエム東京論


ゆるシリーズでは最近大山氏関連がやたらバズっているが、確かにこの人の本は不思議な面白さがある。私も「たとえ話」とかはとても好きだし得意なので、プロジェクション概念にはかなり親和性がありそうだ。

人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学(新書)

今井むつみ先生の最終講義をまとめたもの。アブダクション推論。なるほど。

増補 魚で始まる世界史

キリスト教と魚の関係、ヨーロッパにおける宗教と魚の扱われ方の知識。

ヒルは木から落ちてこない。

ヤマケイ文庫の佳作。ヒルに関する小学生の課外研究が、結論としてすごいことになる感動作。

Over the Sun

引き寄せの法則を全部やったら、効きすぎて人生バグりかけた話

以前も言及したが、ちょっと微笑してしまう面白さがある。僕も近所のコンビニくらいまで幽体離脱したいものだ。

1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話

これは厳密には番組ではふれられていない。ミニマリストに至るまでのナラティブとしては典型的ではあるが。

美人までの階段1000段あってもう潰れそうだけどこのシートマスクを信じてる

Over the sunの美容回は結構好きです。でも最近の僕は以前より無造作になってしまいました。
死ぬほど紫外線浴びてるしな…

介護未満の父に起きたこと ジェーン・スー


実体験と、今までなかった部分の言語化。うーん、これは売れる本だ。

上坂あゆ美

この人と鵜飼さんのトークは聴き入ってしまう。自分にはない視点もあるし。

地球と書いて〈ほし〉って読むな


エッセイ集。家庭環境とかの話はこの本で知り「そうなの!?」と思った。

友達じゃないかもしれない

対談本。これ結構重い大事なことが書いてあるよ。

老人ホームで死ぬほどモテたい


ルーツである歌集。

視点倉庫

三宅香帆女史のPodcast。仕事論とか買い物論とか、企画構成がうまいぞ。ついつい聴いてしまう。

生殖記


朝井リョウゲスト回がきっかけで。こんなのも書くんだ。

ブレイクショットの軌跡


三宅香帆女史が今年のおすすめに挙げていたので。

カウンセリングとは何か 変化するということ

同じくこれも。この辺は仕事とも関連する部分ではあるけれども。

考察する若者たち

この人2025年はめっちゃ本でていた。一番ノリに乗っているよなあ。Noteでボロクソに批判はされていたし、アカデミックな腰の強さは確かにないとは思うが、こんな変化の時代、重厚に積分的な本だしたってなあ。微分的に世相を切り取る本の鮮度って僕は重要だとは思う。

吉岡里帆

僕はそんなにファンでもなかったんですが、結果的にはこの番組由来で仕入れた情報結構あるよなと思った。

エンピツ戦記 誰も知らなかったスタジオジブリ

※中公文庫版(舘野仁美/平林享子
吉岡里帆さんと対談しているのがきっかけだったような。岡田斗司夫チャンネルとかでジブリの色々のエピソードを仄聞していると、この人の話はより一層味わい深い。真面目に仕事をする人の書くものは、いつだって裏切らない。

ひらやすみ

これも吉岡里帆URでゲストだったので。真造先生、改めて読んだらめっちゃ面白くて何作かまとめて買った。

終わった漫画

凪のお暇


今の時代を切り取る代表的な漫画になったようには思うが、最後の最後でストーリーとしての着地点をあえてぼやかした感は、逆に今の時代ぽいような気もした。結果よりもプロセスの時代よ。
怪獣8号
なんか珍しく同時進行で読んでて、すごくいい感じに着地して終わった。解決感の爽やかさで一票。
サンダーボルト太田垣ガンダムも、終わってしまった。堂々の完結。

ヴィンランド・サガ

これは別項で論じたいが、現在の世相の中でとても難しい終わり方になったと思った。世界がああじゃなきゃ、もっと物語としての強度が強まったような気がする。

漫画

メダリスト

軽い気持ちで読み始めたけど、狂気じみた描写に惹き込まれる。
犬と猫どっちも飼っているとどっちも楽しい松本ひで吉
猫も犬も好きなんだなとほっこりする。動きのある絵のうまさの一つのあり方。
ようこそ!FACTへ(FACT 東京S区第二支部 1)なんか遅ればせながら、チ。もこれも読んだが、すごいね。
みいちゃんと山田さん動物人間SNSでちらっと紹介された漫画にひっかかるやつ。とはいえ、なかなか好みのタイプ。
日に流れて橋にゆくデパート漫画。ついつい読み耽ってしまった。

その他

人生の経営戦略

山口周にはずれなし。この本は今年一番のオススメでありました。

読書を仕事につなげる技術

これはもう少し狭いテーマ。戦術的に読書をどう生かすかという話。
とはいえ、ここ10年くらいで、周りの読書をする比率、めちゃくちゃ減っている。
もはや読書も、教養も、世の中で求められていないように、僕には思える。

国民の底意地の悪さが、日本経済低迷の元凶


この本の主張が正しいなら「じゃあ日本が没落するのは必然だぜ」みたいなことにはなる。
言いたいことはわかるが、ではどうする。道徳教育なのか。

貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか

男はなぜ孤独死するのか


この辺は全くミッドライフクライシスの男性向け。めっちゃ思い当たるフシあり。

知性の罠 なぜインテリが愚行を犯すのか

電子書籍版(文庫)
個人的には、晩年船井総研の船井さんがスピにハマったエピソードをどう解釈するか悩んでいたので、
この本でだいぶ得心がいったし、自分のまわりにも気を付けるエピソードはゴロゴロしている。

強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の弱さ考

箕輪さんの本に似たようなテイストあったな。人生で勝ち続けることは原理的には難しいことを考えると、
折り合いの付け方は、もっと広く知られる必要もあるはず。

STOIC 人生の教科書ストイシズム


これはしかし真逆の本。あくまで直球の仕事論。

完本 中国古典の人間学


何がきっかけだっけ。中国の思想の総花的な解説書。

カフネ

阿部暁子
よくできた話。

お探し物は図書室まで


これも、よくできたお話。やや自己啓発的なところもあるけど。

岸田奈美

国道沿いで、だいじょうぶ100回

(岸田奈美)
家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だったこの人の文はWebでもめちゃくちゃ面白いが、書物でもやっぱり面白い。

ここで唐揚げ弁当を食べないでください

小原晩
若い頃の、みじめさと、でも若さと。いいね。

無職、川、ブックオフ

これもちょっとしんどい若い頃の話。

AIを使って考えるための全技術――「最高の発想」を一瞬で生み出す56の技法

※思考術の指南書(紙)

地域医療と街づくり 京都発!「日本の医療が変わる」経営哲学

※矢野裕典 著(電子書籍
洛和会の矢野理事長の経歴はマジですごいと思いませんか。

結局、人生最後に残る趣味は何か


廃人級趣味人の趣味の話。かくあるべし。

歩くを楽しむ、自然を味わう フラット登山


だいたいこの本に書かれているような感じで今歩いてます。

透析を止めた日

各方面に影響力の強かったこの本。

世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

これもかなり面白かった。ただ、現実的には世界の動きがこれよりもさらに速いのにはびっくり。

貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」(幻冬舎新書

これはかなり身につまされる話だった。

ザ・パターン・シーカー:自閉症がいかに人類の発明を促したか

ちょっと不運なほうが生活は楽しい

移動と階級(講談社現代新書

これも、割と得心のゆく話。

ウォークス 歩くことの精神史

レベッカ・ソルニット

体力おばけへの道 頭も体も疲れにくくなるスゴイ運動

2025年買ったモノ【モノ編】

ライフスタイル:
仕事は特に大きな変化なし。
老眼がひどくなったのと、戸外時間が増えたので読書やPC作業時間はかなり減りました。
歩く(オンロード・オフロード・登山)ことが常態化したのですが、道具は一通り揃ってたので大きな変化なし。

というわけであまりお金を使わないなーと思っていたのだが、子供の学費や受験の費用であったり、家のリフォームを計画したり、妻が観葉植物/多肉植物にハマったり、妻は新しくチェロを始めたりなど、なんやかや経済は回っているように感じた。

服・靴など

そこまでの厳冬期はないのでダウンをやめ、中綿インサレーションで生活。あまり問題はなし。
洗えるのがよい。
夏はメリノウールのTシャツとかがメインになった。
すごくシンプルに暮らしていますが、ちょっと金持ってる体育の先生、みたいな格好で暮らしています。

Atom

アークテリクスの Atom HoodieとAtomヘビーウェイトHoodie(現在はAtom SL)で快適に過ごしている。今の季節はSLで、Normalのやつは愛犬に齧られてファスナーが壊れたので修理に出した。春は多分これを使う。

黒タートル:

大体冬はニットポロか黒タートルで過ごすのだけれど、岡山のef2で買ってもらったメリノウールの黒タートル(alvana)が、非常に着心地がよい。

HOKA

すごく歩くマンになったので(平均すると300km/月)スニーカーの底が減る。
色々試した挙句、現在はClifton 10の25.5cm(ワイドでもなくノーマルのやつ)が最もフィットするようで、これを買い替えている。
500kmも歩くと底はベロベロになるので全く同じ黒のCliftonから黒のCliftonに買い換えるわけである。買い物としてはあまり面白くない。
時々は別の色も買うけど、やはりそんなに面白くはない。

LARDHINIのジャケット:

2024年に大枚叩いて買ったラルディーニのジャケットは、確かにおしゃれではあったが、生地が繊細すぎるのか、何度か着てへげへげになってしまった。体型ぎ少し変わったのもよくなかった。めちゃ重い荷物をリュックで背負うスタイルには向いていない。
おしゃれ着にはおしゃれ着の丁寧な服の扱い方があるが、それに歩み寄れる寛容さは今の僕にはないようだ。
とはいえ、2026年は新しい一張羅ジャケットを買わねばなるまい。

下着:

50代キモおじさんの下着など皆興味はないだろうが、上はモンベルジオライトに統一。下着はロングウォークの際はウールが股ずれしにくい。Finetrackのやつを使ったり、デンマークのJohansenというメーカーのがいいぜ。
shop.moonloid.jp

OAKLEYのメガネ:

戸外でのサングラス、しっかり偏向レンズ+UVカットということでOAKLEY大阪グランフロント店にわざわざ出向いて購入。
なんか昔のイチローみたいなしゅっとしたシルエットのやつにしたかったが、近眼・老眼がすすんでおり、-6Dくらいだとカーブドレンズでは度が入れられない…ということで泣く泣くまあまあ扁平でもいけるやつで作成。
漫画『ベルセルク』の触ででてくる神々の一人、みたいな感じになりました。不審者!

電子機器

バッテリー

iPhoneは13proを使っているのだがバッテリーの減りが早くなった。
Ankerのバッテリー 5000mAと10000mAの二個持ちでしのいでいる。5000mAのやつはすごく小さいのでホルダーにさしていても邪魔にならず、便利。

20000mAのやつも車内の母艦として割と役に立っている。

Apple Watch Ultra 3

長時間の戸外運動、特にウルトラウォークなどのイベントでもっともネックとなるのがApple Watchの充電問題だった。
なので、今回は思い切って Apple Watch Ultra 3を購入。
性能などで大きな違いは感じませんが、バッテリーの保ちがよいのはほんま助かります。
ただ、でかいね。Apple Watchの充電についてはRorryの充電器というのが便利でした。これにさらにShokzのマグネット端子のつけてShokzとApple Watch同時に充電できるのがありがたいですね。

Shokzは残念ながら先代を落としてしまったので新しいのを買ったりしましたが、Shokzは、メガネと同じ感覚で、かけていることを忘れがち。なんどか、Shokzつけたまま(音はだしていないのに)ライブやセッションに臨んだことがありました。
Shokzバカ問題、またレポートしたいと思います。

ラムダッシュパームインLITE

旅先にもっていくのに、確かに便利。充電も便利。
2025年 LITEの安いやつがでて、買った。五枚刃でもいいんだけど、大した顔面ではないからLITEでいいのだ。

Heat it

虫に刺されてかゆくなったところに、熱を加えてかゆみの原因であるたんぱく毒を失活させるやつ。
iPhoneにつないで使う。夏場虫刺されながら歩いたりする時にはかなりお世話になった。

その他

SOTOのチタン300ml

夏暑い時に、氷水を持ち歩くのに便利。コンビニで水とロックアイスを買って、氷水を作っておく。
炎天下歩いたりする場合は、これを飲んだり、身体にかけたりして熱中症を予防するのである。
SOTOのチタンマグは保温機能は最上ではないものの、軽くて便利。

kazakami-1

独り徹夜ロングウォークをしていると、コンビニで力尽きるけど、座るところがない、なんて状態になったりします。
そんな時に、コンビニの前のスペースでじかに地べたに座ったりしていたのですが、さすがにアレなので、
これを買いました。極限状態の際に便利です。

ZAMST RK-1

腸脛靭帯炎を思われる膝外側の痛みに11月悩まされたのだが、これがよかった。MはきつすぎたのでLを買い直したが。

Naheエコバッグ サブバッグ

おしゃれなサコッシュが欲しいなーと思いつつ、そんなにおしゃれじゃないこのバッグ、とにかくくるくるっと丸めるとかさばらないことが素晴らしすぎて、多用しました。来年も多用すると思います。

行動食

結局100kmウォーカーのエイタチャンネルの影響で、ロングウォークのお供はピュレグミが多かったですね。
カリカリ梅とかも夏はよく使用しました。

バウムクーヘン

いろんな土地のバウムクーヘンをお土産に買って帰ったんですが、滋賀のクラブハリエのバウムクーヘンは、確かに王者の貫禄あり。次点は京ばうむ。

Marshal Gilkes Model

現在必要に迫られてはいないのですが、楽器を買ってしまいました。
シャイアーズのベルカットモデル、なんとMarshal Gilkes Modelです。まだライブとかには使っていません。

2026年にむけて

今年は多分いろんなものを買い換える必要がでてきます。
Macbookも長いこと使っている。iPadもそろそろあかんと思う。
iPhoneももうバッテリーがやばい。Androidでもよさそうだけど、ヘルスケアアプリに運動情報ずっと載せてるしなー。

車も先日10万キロを超えたので、乗り換えを検討の時期です。
壊れてから、ではちょっと困るし、最近は納車に時間がかかるから。

リュックも重いやつも軽いやつもだいぶヨレてきており、買い替えようかなーと思っており、今年は既存アイテムの買い替えに頭を悩まされるような気がします。

シグルイ…のルーツを今更ながら。

いわゆる若い時分。よくいる文系サブカル好きだった。
TV brosも好きだったし、バカドリル、テーブルトークRPGとか、なんやかや広範囲。
もちろん音楽や映画やドラマなどもそういうの。

そんななので、狂った漫画『シグルイ』は当然読んでた。
まあ、色々狂っている漫画だ、と思った。
すげえ。
世界観も狂っているし、人物造形も狂っている。
登場人物の誰にも共感できない。

……みたいな読後感。
けど、描写や展開が読めない奇怪さと画力でついつい読んでしまうし、クセのせいか、折に触れ読み返したりしてしまう。
何度読んでも納得いかない。
とりわけ、クライマックス。
御前試合で藤木源之助と伊良子清玄が対決して、最終的には藤木が勝つのだけれども、そのあと、藤木側の当主虎眼の娘三重は自害するのだけれども、このシグルイのストーリーだと???でしかなかった。わからない。

また、ガマ剣法など異形の人がでてきたり、色々濃ゆいサブキャラもでてくるけど、最後まで語られることなくあくまでサブキャラ。
シグルイの原作は南條範夫の小説『駿河城御前試合』で、この駿河城御前試合が計11試合が描かれているらしい。その11試合の登場人物が、シグルイにもちょっと登場している、らしい。

あまりに奇怪なシグルイに、原作の南條範夫の小説に興味はあったけれど、
少し前に、この駿河城御前試合の別の漫画化、森秀樹が著しているのを読んだ。
「腕〜駿河城御前試合」全四巻。

シグルイはこの11戦のうち、藤木源之助と伊良子清玄の一試合の経緯を十四巻もかけてねっちりと描いているのだけれども、
この作品では11試合すべてを割とフラットに描いている。
シグルイのようなそれぞれの人物の行動原理と行動の乖離のようなものは乏しく(紙面の都合もあるだろうが)まあ、一つ一つの試合の登場人物はかなりエキセントリックではあるものの、まあ理解ができる範囲ではあったのだ。

森秀樹、以前はゴルフ漫画青空しょって」の頃は細くて緻密な描線の作風であったのが、ある時から往年の劇画に近い、筆の濃淡を強く感じるような作風に変化しており、この時代劇的剣戟ものに相応しいタッチではある。

まあ、これが南條範夫の原作の忠実なコミカライズなのかなあと思った。

* * *

シグルイを何度目の読み直しの今回、初めて南條範夫の原作を読んでみることにした。

……うーん。なんじゃこれ??
全然違うなあ。

シグルイはこの原作と、だいぶ違う。
それはわかる。
まあ、11試合のうちの1試合だけ拡大してほぼ別な長大なストーリーを紡いでいるんだろう。
ただ、藤木・岩本虎眼・伊良子・いく・三重、全員性格も原作と全く違う。ディテールも全然違う。
全員、より化け物じみた感じだ。
……まあ、それはいいんだよ。

では「腕〜駿河城御前試合」が、正調なの?…と思ったら、
これも細かいところがかなり違う。3割くらいは全く別のエピソードだったりする。

いや、まあいいけどさ。
ただ、今回あらためてこの原作読んだけど、これ、複数コミカライズするほどのストーリーなん?
とは思った。

なんか南條範夫の小説を、みんな「残虐」+死の不条理、、と捉えて、各々が勝手に各々なりの残虐+不条理な死を描いているように思われる。