半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『エレガントな毒の吐き方〜脳科学と京都人に学ぶ言いにくいことを賢く伝える技術』

京都をのぞくとき、京都もまたこちらをのぞいているのだ

エレガントな毒の吐き方。憧れる。
僕も毒は吐くが、そこまでエレガントではない。

最近メディアにもよくでている中野信子女史の、なかなか売れそうな本。
東京に出張している時に、山手線に広告がでており、買ってみた。

・京都では本当に上手なイケズは、棺桶に入った時に相手が言われたことを気づくくらいのレベルですよと言われたことがある
・戦略的なあいまいさ
・相手にわからないように嫌みを言うのは、防衛手段(いざという時には言い逃れできるように、少なくとも二重の意味にしておく)
・日本人は本当に「いいえ」を使わない。「難しい」「厳しい」「検討する」「また今度」などで言い換え。
・論破よりも、言葉をうまく使って相手を懐柔できることの方が重要
・自分を下げる枕詞を入れて断る
・褒められて居心地が悪い時は「受け入れて、流す」

京都のイケズというのは、まあ言い換えると「ハイコンテクスト文化」ということになるのだとは思うが、
少なくともそういうコミュニケーションを知っておくことは重要なのではないか、とは思う。