半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『創世のタイガ』森恒二

創世のタイガ 1 (ヤングアニマルコミックス)作者:森恒二白泉社Amazon ケンカとは無縁の無口で内気な少年がストリートで自分の才能に気づき、ヤンキー狩りを行う格闘家に成長してゆく「ホーリーランド」は僕も楽しく読んだ。 「自殺島」も読んでいたが、途中…

小田嶋隆『超・反知性主義』、森本あんり『反知性主義』

超・反知性主義入門作者:小田嶋 隆日経BPAmazonピースインザ警句を愛読していたが、小田嶋隆さんが亡くなってちょうど一年みたいだ。 良くも悪くもこの人はコラムニスト、という言葉がしっくりくる人だった。 安倍政権になってからの政府やマスコミに対して…

『A』 森達也

AAmazon 地下鉄サリン事件から半年。マスコミの熱狂的なオウム真理教報道が続いていた1995年。当時テレビディレクターであった森達也は、教団の広報部・荒木浩を被写体としたオウム真理教についてのドキュメンタリー番組の企画を立ち上げた…… 以前は森達也の…

『エレガントな毒の吐き方〜脳科学と京都人に学ぶ言いにくいことを賢く伝える技術』

京都をのぞくとき、京都もまたこちらをのぞいているのだ エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術作者:中野 信子日経BPAmazonエレガントな毒の吐き方。憧れる。 僕も毒は吐くが、そこまでエレガントではない。最近メ…

『まず、これを愛とします』

まず、これを愛とします。 (扶桑社コミックス)作者:東京日記扶桑社AmazonTwitterでしばしば流れてくる漫画が、単行本化されたので読んでみた。ちょっと前に「麻布競馬場」という人の東京の都市生活のペーソスを語った作品があった。 halfboileddoc.hatenablo…

『瀬島龍三 参謀の昭和史』

「小才子、大局の明を欠く」 参謀の昭和史 瀬島龍三 (文春文庫)作者:保阪 正康文藝春秋Amazonちょっと前、GWをすぎた五月末、「流行り病」に伏せっていた。 熱があり、朦朧としている状態で、Kindleで以前かっていた「不毛地帯」を読み返していた。不毛地帯…

『絶滅動物物語』

絶滅動物物語 (ビッグコミックススペシャル)作者:うすくらふみ小学館Amazon絶滅動物物語(2) (ビッグコミックススペシャル)作者:うすくらふみ小学館Amazon人類の愚行であるところの、動植物絶滅。 今や、世界人口は80億人を超えて、おそらく今後の自然環境…

『和田ラヂヲの異世界無双』

和田ラヂヲの異世界無双 (ライドコミックス)作者:和田ラヂヲマイクロマガジン社Amazonさんざん Web発の縦読みコミックなどを気がつくとガッツリ読んでいるのである。 大人なので、適度に有料部分も面白かったらどんどん読んでしまうのである。もういいかげん…

『平成史ー昨日の世界のすべて』與那覇潤

なんと、重苦しい本だろう。平成史―昨日の世界のすべて (文春e-book)作者:與那覇 潤文藝春秋Amazon平成は、1970年に始まっていた――!? 団塊からZ世代まで必読の日本の全貌! 小泉純一郎から安室奈美恵まで――平成育ちによるはじめての決定版平成史が誕生した。…