半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

”This Man”

This Man その顔を見た者には死を(1) (週刊少年マガジンコミックス)作者:恵広史,花林ソラ講談社AmazonThis Man その顔を見た者には死を(5) (講談社コミックス)作者:恵 広史講談社Amazon意外に、大きな話だと思ったら、小さくまとまったな…という感…

『9で割れ‼︎』矢口高雄

9で割れ!!―昭和銀行田園支店 (1)作者:矢口高雄eBookJapan PlusAmazon「釣りキチ三平」の矢口高雄。 この漫画が流行った頃の私は、釣りはおろか、超インドア少年で、全く興味がわかなかった。しかし、アウトドアや自然に興味がようやく湧いてきた昨今。 …

『体育会系 日本を蝕む病』サンドラ・ヘフェリン

体育会系 日本を蝕む病 (光文社新書)作者:サンドラ・ヘフェリン光文社Amazonドイツの帰国子女(日独ハーフ、ミュンヘン出身)の書いた、ここが変だよ日本社会、的な本。 その他帰国子女の体験に根ざしたハーフのバイリンガル教育についての問題提起などの著…

『仕事のムダを削る技術』

仕事のムダを削る技術 (SB新書)作者:こばやし ただあきSBクリエイティブAmazonビジネス的なやつ。だいぶ前に買っていたけど、随分放置していた本。*1漫然と仕事をしていると、あまり思わないけれど、同じ仕事を続けているとだんだん仕事量が増える。 と、今…

『女を書けない文豪たち』

女を書けない文豪たち イタリア人が偏愛する日本近現代文学 (角川書店単行本)作者:イザベラ・ディオニシオKADOKAWAAmazon翻訳家でもあるイタリアの女性が書いた、日本文学に関する本。 どことなく、アンジェラ・アキ的な風貌の方。 www.kadokawa.co.jpもとも…

北斗の拳スピンオフもの『北斗の拳拳王軍ザコたちの挽歌』『北斗の拳世紀末ドラマ撮影伝』

ま、日本も平和っちゃあ平和か。北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌 1巻 (ゼノンコミックス)作者:武論尊・原哲夫,倉尾宏コアミックスAmazon北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝 1巻 (ゼノンコミックス)作者:武論尊,原哲夫,倉尾宏コアミックスAmazon北斗の拳。我々世代(…

未来年表シリーズ

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)作者:河合雅司講談社Amazon未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書)作者:河合雅司講談社Amazon未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと (講談社現代新書)作者:奥真…

『ウクライナ戦争』小泉悠

ウクライナ戦争 (ちくま新書)作者:小泉悠筑摩書房Amazonちょっと前のこの記事、これに深く共感したのだ(しかし消えている!) https://news.yahoo.co.jp/articles/82438f04e790782a9df2eaaf1bd8db27e5524e73news.yahoo.co.jp ではこちらを。 www.huffington…

「うまくいっている人の考え方」

自己啓発は、これ一冊で事足りるかも。うまくいっている人の考え方 完全版(ジェリー・ミンチントン) (ディスカヴァー携書)作者:ジェリー・ミンチントンディスカヴァー・トゥエンティワンAmazonちょっと前、いろんな自己啓発本を読んで、黄金の法則を導き出す…

『鵜頭川村事件』『ガンニバル』

鵜頭川村事件 鵜頭川村事件 上 コミック鵜頭川村事件 (文春e-book)作者:櫛木理宇・作,河野那歩也・漫画文藝春秋AmazonSNSとかみていて漫画アプリのトレイラーが気になって漫画を読む、みたいな入り口が随分増えた。 これもそれで読んだわけです。以前にも全…

『ウルトラマラソン46時間ノンストップで320kmを走り抜いた男の記録』

ウルトラマラソンマン 46時間ノンストップで320kmを走り抜いた男の記録作者:ディーン・カーナゼスディスカヴァー・トゥエンティワンAmazon前回に引き続き、狂った情熱を持った男シリーズ。ウルトラマラソンに挑む知人がいるのだが、実際何がいいんだろうかと…

新年早々純度の高い「好き」を見せつけられた『昆虫学者、奇跡の図鑑を作る』

[カラー版] 昆虫学者、奇跡の図鑑を作る (幻冬舎新書)作者:丸山 宗利幻冬舎AmazonWeb記事で興味を持って読んだらこれが予想以上に面白かった。 「図鑑御三家」の一角をなす有名昆虫図鑑の監修を任され、著者は理想に燃えた。「子供たちのために死んだ虫(標本…

2022年買ってよかったもの【マンガ・動画編】

マンガ: そうね、去年はとにかく忙しかった。 弱った心を癒すかのごとく、漫画結構読んでたと思う。 漫画アプリ(私はピッコマ!派)に結構課金して縦スクロール漫画結構読んでいた。 これは純然たる娯楽であり、生産的な行為ではない。ほんと立ち読みの感…

2022買ってよかったもの【書籍編】

総括 今年は「これはあたりだ!」と感じた本が少なかったように思う。 そもそも私は、本を読む時間は電車移動の時だったりするわけですが、2022年は出張も少なく、しかしそれなりに地域内で動いていた(車で)ので、読書の時間が結構すくなかった。なので、…

2022年買ってよかったもの【モノ編】

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 2022年の総括。 なんかね、今年は語るに足るものはなかったように思う。 あまり変化がなく、あれよあれよと一年が過ぎた。 とはいえ、全く何もないわけでもない。 「コロナ禍」があけることを…

『海の地政学』

海の地政学 海軍提督が語る歴史と戦略 (ハヤカワ文庫NF)作者:ジェイムズ スタヴリディス早川書房Amazonアメリカの海軍提の回想録。地政学、という言葉から連想される「総論」的な話ではなかった。マハンのシーパワー。マッキンダー。ハウスホーファーのラン…

植村直己『青春を山に賭けて』

青春を山に賭けて作者:植村 直己文藝春秋Amazonコロナ禍になってから、郊外・山間部の古民家山荘で、焚き火をしたりすることが増えた。 それにつれて、アウトドア的なものにも興味がいたり、焚き火・キャンプグッズを爆買いしたりもした。 のだが、登山は、…

『ビジネス書ベストセラーを100冊読んでわかった成功の黄金律』

ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律作者:堀元見徳間書店Amazonメタ自己啓発という言葉で紹介されていたこの記事がめっぽう面白かった。 honeshabri.hatenablog.comこの記事で冒頭に紹介されていたのがこの本。これ、基本的には、自…

いろいろ啓蒙される『目の見えない人は世界をどう見えているのか』『四角形の歴史』

読み味という点で、共通点があった。 目の見えない人は世界をどう見えているのか 目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)作者:伊藤 亜紗光文社Amazon目の見えない人は、世界をどう認識しているのか。私は目の見えない人は知人にいない。ちなみ…

『観光立国の正体』

観光立国の正体 (新潮新書)作者:藻谷 浩介 / 山田 桂一郎新潮社Amazonスイスの観光のあり方をロールモデルとして紹介。 スイスは、イギリスが「大英帝国」が経済発展し、イギリスの貴族階級の間で「登山」が流行った時代に、インバウンドに成功した。 スイス…

『働くことの人類学』

働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話作者:松村 圭一郎株式会社黒鳥社Amazon民俗学、比較人類学の話ではあるのだが、今の正調は文明とは少し違う伝統社会における、「仕事」に関する考え方を紹介している。 これが、めっぽう面白い。我々…

"Love for Sale" 内田春菊

LOVE FOR SALE ~俺様のお値段~ 4巻作者:内田春菊電書バトAmazon女流作家が主人公。バリバリ仕事をしているのだけれど、年下の彼氏がいたりする。 年下の彼、その1:自意識過剰で行動の伴わない癖に嫉妬深い。セックスはうまい、その2:駆け出しホストで自…

『日本人だけが知らない戦争論』苫米地英人

日本人だけが知らない戦争論作者:苫米地英人フォレスト出版Amazonこの人のこと、正直よくわからないし、読み味はあまり好きな感じではないのですよねえ。 とはいえ、国内のコモンセンスとしての戦争への漠然としたイメージは、もはや時代遅れ。 国際社会の戦…

『異類婚姻譚』本谷有希子

異類婚姻譚 (講談社文庫)作者:本谷有希子講談社Amazonなんだか、とりとめのない話ではあるけれども、これ芥川賞なんですね。 読み終えるのに、結構時間がかかってしまった。かなり近い二人の人間関係の、言語化できないモヤモヤの部分ってあるよね。 もし僕…

『音大崩壊』

音大崩壊~音楽教育を救うたった2つのアプローチ~作者:大内孝夫ヤマハミュージックメディアAmazonなんかSNSをみていて出てきたので、買った。私立の音大は既存のスキームのままでは経営危機に陥るリスクがある。 新しい時代に対して、どうしたらいいのか。 …

『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』麻布競馬場

この部屋から東京タワーは永遠に見えない (集英社単行本)作者:麻布競馬場集英社AmazonTwitterの麻布競馬場氏の本。 twitter.com東京にいる人々の人生の振り返りの独白という体裁の小説。 『Twitter文学』と称されるが、140字ごとで段落になっているため、リ…

『ひろしのぼっちキャンプ』

ヒロシのぼっちキャンプ Season1 [DVD]ヒロシAmazon去年から古民家にて焚き火をしたり、集まってキャンプ的な料理をしたりしている。 去年はコロナによる大閉鎖時代という感じだったので、いろんな人を呼んで賑やかに「陽キャ」キャンプであった。(もっとも…

『ルールを変える思考法』川上量生

ルールを変える思考法 (角川EPUB選書)作者:川上 量生KADOKAWAAmazon角川ドワンゴ、ニコニコ動画の川上氏の経営論(俺はこう考えてるぜ、的なやつ)。 一言でいうと、渦中の状態から少し時間が経っているのである程度冷静に俯瞰できてよかった。以下、備…

『歴史学者という病』本郷和人

歴史学者という病 (講談社現代新書)作者:本郷和人講談社Amazon現役の歴史学者、国立史料編纂所で研究、編纂活動されている方の忌憚なき本。 (帯に『ぜんぶ、言っちゃうね』とある)。著者の生い立ちから研究者へ、そして研究者としてのキャリアをナラティブ…

『ダチョウはアホだが役に立つ』塚本康浩

ダチョウはアホだが役に立つ (幻冬舎単行本)作者:塚本康浩幻冬舎Amazon京都府立大学の名物学長、塚本先生の入門書。タイトル、語り口、章立て、すべて、全然興味ない人に聴いてもらうのに、すごく良く出来てる。 全くの素人の人に、ダチョウという鳥に興味を…