半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

「うまくいっている人の考え方」

自己啓発は、これ一冊で事足りるかも。

ちょっと前、いろんな自己啓発本を読んで、黄金の法則を導き出すというコンセプトの本が割とおもしろかったわけですけれども。
halfboileddoc.hatenablog.com

これは半分茶化している本で、だからこそ面白い。

だけど、例えば色んな宗教を比較して共通のエッセンス「人を殺すな」「嘘をつくな」を抽出していけば、さまざまな社会に普遍的な法則になるのでは?
みたいな考え方を、自己啓発でもまあありうるわけです。
「成長の普遍的法則」は果たしてあるのか?

そんなメタ解析ではないのだけれど、この本は「成功者にいろいろ聞いてわかった100の事」みたいな本。
あまり期待せず読み始めたし、そんなに感動的な感じでもなく淡々としているけど、
通読したら、「なんか、これくらいがちょうどいいんじゃないんか」という気になった。

自己啓発系の本は数多あるけど、この一冊を墨守すれば、いいんじゃね?

  • 適切な自尊心をもとう(自分をけなさない。あるがままの自分を受け入れる。他人の評価を気にしない)
  • 失敗はおそれない。しかし完璧を求めない
  • 他人の評価をおそれない。無理に人に好かれようとしない。
  • 自分で決めよう

どっちかというと自己啓発でいうと古典に属するものだと思うけど、
最近のトレンドの「マインドフルネス」とか「幸福学」みたいな話も漏れがないわけで、
結局普遍的な部分はあんまり変わらない。
銀の匙」一冊で国語の授業やっちゃう、みたいな手法ですよね。

僕は自己啓発本とかビジネス本とか結構読んじゃう人なんですが、古典的名著を上回るものって、結局ないような気がする。

カーネギー「人を動かす」
コービー「七つの習慣」
ドラッカー「マネジメント」
とこの本を読んでおけば、まあ21世紀に出た本を読み直す必要などないのかもしれないよな。

参考

halfboileddoc.hatenablog.com
自己啓発にさんざんハマった挙句に覚めた視点を持っている人の体験記。