今週は、死とか老とかそういうトピックが多かったので、最後はやや生々しげなお金の話。
国税、つまり税務署に勤めていた人が語る、すげー金もっている人の振る舞い方。
まあ、「銀座のママが教える『一流の男、三流の男』」みたいなやつの、税務署版ですわな。
仕事における守秘義務というのはどうなのか、と思いつつ、まあ個人情報が出ないようにぼやかして書いているからいいのか。
内容は戦術論と戦略論に分けて考えていいと思われる。戦術論は、ちょっとしたコツ。戦略論としては、億万長者の共通するライフスタイル。
富裕層の暮らし方
- 案外質素な暮らしをしている富裕層は多い(特に旧来の地主層)
- 富裕層よりも一般家庭の方が遺産争いは多い
- 富裕層は教育にお金をかける
- 持ち家が多い(自宅購入は節税のチャンス)
Tips(戦術論)としては
- 家族名義の現預金であっても、名義預金として相続税がかかることがある
- 総合課税と資本課税。キャピタルゲインの税率は20%
- 現預金を不動産にかえるだけで、相続税の課税価格は2割程度さがる
- 賃貸物件にすればさらにお得(借家権や借地権を割り引くことができるから)
- ただし不動産を活用して過度な節税をしても税務署から指摘を受け、追徴課税をうけるおそれあり
ここ数年で相続の税法も大きく変わり、今述べている節税の戦術論は通用しなくなる可能性はあるけれど、戦略論は普遍的。
この手の「相続」関係のHow Toとしては、入門編でもあり、また、単に相続に興味がない人にもそれなりに読めるようにはできている。
税法には興味って持ちにくいものだが、こういう本を流し読みしてもいいんだろうとは思うね。
ま、こんな本をえらそうに紹介しているけど、私なんぞはマネリテかなり低い方。
コロナ禍始まるまでは、地銀の普通預金に現金突っ込んどくだけのやつでした。
コロナ禍の初期あんまり暇になったもんでNISAとか個別株、証券口座、ETFなどはじめて今に至るけど、
10年前に始めればよかった、と心の底から思いましたね。*1
多分団塊ジュニア世代って、バブル崩壊、そしてリーマンショックを経ているので、お金というものに対してアンビバレンツ、やや忌避感情強めな人が多い気がする。他の世代に比べてもマネーリテラシーは低いかも。
参考
halfboileddoc.hatenablog.com
なんかおんなじような本読んでるな…
halfboileddoc.hatenablog.com
これもそんなやつ。
halfboileddoc.hatenablog.com
少し大所高所から俯瞰した本がこの二冊。
halfboileddoc.hatenablog.com
halfboileddoc.hatenablog.com
*1:ただ、今でもあんまりお金ありすぎたら働くモチベーションなくならないか?とは思う。