- 作者: 副島隆彦
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/03/09
- メディア: 単行本
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「公務員は利益を産まない 「利益を産んではいけない」と教育される、公僕という建前をとって、税務署員のやっていることは、収奪そのものではないか。相続税の規制強化も進んでいるし、この国、といわずすべての税務職員は、働いて正当に得た対価を、収奪するひどいやつらだ、と。
まあ、確かに高額所得者の税金は高いから、その言い分はわからんでもないが、しかし30年前にくらべると、所得税は結構さがっているからいいじゃないかと思ったりはするのだ。
挙句の果てにはこの先生、現金でタンス預金していて、泥棒にとられてしまったのだとか。
その恥エピソードを発表するのはある種の立派さではあるが、国家に収奪されるか、治安紊乱者に収奪されるかだったら、国家に収奪されたらいいじゃないか、と思ったりもする。
この本では「10億以上の富裕層は、とっくに資産を海外に逃がしているが、5億以下の小金持ちは逃げ場がない」ということについて警鐘を鳴らしている。
一方、「Facebook節税術」では、そういう海外に離脱した人たちが、しみじみと「もうでも俺たちは日本には戻れないんだよねえ…」という嘆息を紹介してた。国税庁ににらまれている富裕資産者は、もう国内に定住することはできないのだとか。「やっぱり私は税金を納めるなら日本に納めたいし、死ぬなら日本で死にたいよなあ」ということを書いていた。私もそう思う。
もちろん、納めた税金は有意義には使ってほしいと思う。それとこれとは全く別の話だ。