Kindleで購入。
いやあ、こういう「すぐ読める本」で、出来た気になるの自分の悪い癖だなと思った。
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本の内容は、GAFAはあまり関係なくて(これは著者の枕詞のようなもののようだ。同様の枕詞のついた書籍が数冊ある)、仕事をするに際して必要な、実務的な考え方をまとめた本。
ロジカル・シンキングの具体的な方法論を体験談のような形にして、ナラティブな読みやすい形で表した本。
そういうわけで、すごく読みやすい。
追体験したような感じで「腹落ち」もしやすい。
このままビジネスマンガにすぐできる内容だと思う。
以下、覚書:
- 全体像を俯瞰すること、ターゲットを明確化すること、
- 考える=要素分解する、MECE。
- 思考を深めるコツは視野・視座・視点
- 話の粒度をそろえる ポイントをおさえて話す。論理の飛躍をしない。
- センスは感覚ではなく知識の量
- 比喩は伝達のための最高の道具
- 細かいマニュアル作るのはめんどくさいが、細かいマニュアルを作らなかったらもっとめんどくさいことになる。
- 会議=報告と決定の2つの側面 議事録は自分を守る
- 現在の課題・中期の課題をわけて考える
ワンフレーズでマークしたところ抜き出したけど、当たり前のことだけど重要なことが書かれている。プロジェクトマネジメントに必要なスキルが簡潔に網羅されているから。
当たり前かな、と思ったところは自分ができている、もしくは知っているところ。
へぇーと思ったところは自分が手薄なところかもしれないので、自分の苦手がどこかはっきりするかもしれない。その分野に関しては、もう少し本を読んでみたらいいんじゃないかと思う。
イマドキの立志伝の人の経営論の本と同じ匂いがする、実務経験に裏付けられたいい本だと思います。
ただ、GAFA部長、という枕詞は、どうかなー。
出版業界で、これついてたら売れ行きが違うんでしょうね。
だからしょうがないけど、ちょっとあざとさは感じますよね。
子どもが学校で「やーいやーいお前の父ちゃんGAFA部長!」って囃し立てられないか心配だ。
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この本は悪い本ではなく、むしろ入門向けにすごいわかりやすい本。
ただ、本の買い方にはセンスが問われる。
今の僕がこれ買うのはちょっと、反省が必要かもしれない。
こういうさらっと読める本dけを読んでも、積み上がらないのである。
こういう本で引用されている原典にあたって、読むのに週〜月単位かかる本を精読してこそ、成長するわけでね。お気づきの通り最近かなり余裕がなくなっているので読むのに時間のかかる本は精読できていないんですよね……。
噛みごたえのある本を避けて、流動食に堕している。
参考:過去、経営・マネジメントに関する本でおもしろかったもの
halfboileddoc.hatenablog.com
メガネ販売会社オンデイズ社長の半自伝。
halfboileddoc.hatenablog.com
これはビジネスのコンセプト立てと実行というよりは、チームづくりに関する古典的な良書。
halfboileddoc.hatenablog.com
これは、上書にレベル的(読み味)的には近い。
halfboileddoc.hatenablog.com
「企画」というのとは違うが、立てたプロジェクトをうまく運用する、という点ではこのKPIマネジメントは大いに参考になる。
halfboileddoc.hatenablog.com
今回とりあげた本から「GAFA部長」的な要素をとりさり、やや簡単にした本。
halfboileddoc.hatenablog.com
これもすごい人の半自伝。
halfboileddoc.hatenablog.com
プロジェクトマネジメントの、まあまあわかりやすい解説本。
halfboileddoc.hatenablog.com
これも今回の本に読み味は近い。読みやすく、ビジネスマンの心得として過不足ない。