なんでしょうかね、こんな風に言われたくないと思うけど『気骨溢れる編集者』という感じなのか。
都築響一氏は Tokyo Styleの頃から興味はあって(大判書籍がほしかったんだけど、あれは大抵真ん中から割れちゃうんだよな)
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今回都築氏が昔語りしながら、本を作った時の気持ちやその手法を余すところなく語った本。
初期のポパイやブルータスの編集に携わっていたことは知らなかった。しかしあの80年代の喧騒の中で最先端を生きた人が、
綺麗に自分のキャリアをロンダリングせずに、そのまま面白い本を作ることに邁進して今に至るわけで、そりゃ面白いはずだ。
本の鬼や。
「編集『術』なんてもんはないんだ。ただ、作りたい本があるだけだ」というのが結論で、
編集のやり方を学ぶという意味ではあまり参考にならない本である。
しょうがないよね。この人の編集は個人の『アート』に属するものであり『コモディティスキル』ではないのだから。
だからこそ都築氏の本がめっぽう面白い理由なんだろうと思う。