半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『読書を仕事につなげる技術』

オススメ度 90点
山口さんもKindleで漫画読むんだと安心した度 90点

今まで山口周さんの本はどれもよく、超オススメと心から言えた。
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今回の本は、値段がやや高い、そしてその割に私にとっては得るところは少し少なめの本だった。
しかし平均以上にはいいんですけどね。

この本は、いわゆる仕事人のための読書術。

著者が得意とするマーケット関係の本の紹介は非常に役に立つと思った。
オススメ書籍を網羅するためだけに買っても無駄ではないとは思います。先に言っておきます。

ただ、読書術としては、僕はもともとかなりの本読みなので、そこまでは心は動かされなかったのも事実。
読書術としては、佐藤優氏の『読書の技法』が自分の中では、取り組んでみようと思わされるものだった。
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でも、教養に自信がないビジネスパーソン。逆に本好きな大学生だけど、社会に出て行くのに不安な学生には、とてもいいかもしれない。私も学生の時分にこの本があったら、逡巡がずいぶん減ったかもしれない。

社会人として大成するのは、努力でも根性でもない。*1
自己分析と戦略立案。そしてフィードバック。書物などで得た知識と現実との擦り合わせ。
その繰り返しであると思う。

「どう努力すべきか」という努力のベクトルは、先人の経験が道しるべになる。
その意味で、山口氏の足跡ややりかたというのは、多くの人のロールモデルになり得るものだと思うし、才能よりも、きちんと正しく勉強していればゴールにたどり着ける、という方がずっとフェアで元気がでる。

以下、備忘録
ビジネスパーソンは、名著=ビジネスパーソンとしての基礎を作る読書と、リベラルアーツ=教養に関連する本を読む、いわばビジネスパーソンとしての個性を形成するための読書がある。
・ビジネス書は狭く深く、教養書は広く浅く読む。
・読書で、もっとも重要なコストは、値段ではなく自分の時間。時間といくばくかのお金を投資して豊かさを回収するとうい投資行為。
・独学するなら必ず古典・原典にあたれ
・ベストセラーは1冊たりとも読まない
・モノの価値はものの機能や性質で決まるのではなく、そのモノの希少性によって決まる。
・赤ペン・ダーマト・蛍光グラフを読書の時に使う
 そのた、Tipsはかなり色々あるので、結局買って読め!ということになるのであった。
・漫画とかはKindleで>>これは僕もそうだった。安心したー。

*1:もちろん努力も根性も必要だし、それで乗り切ることもできる