半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『読んだら忘れない読書術』

オススメ度 80点
あくまで優しい度 100点


精神科系の自分の分野の一般啓蒙書だけでなく、
『インプット大全』『アウトプット大全』など、わかりやすい現代人のライフハック系の本を次々と書き上げる、精神科の先生。
精神科の先生って、たとえば和田秀樹氏とかもそうだけど多作の方多いですよね。

まあ明らかに異能の方なんですけど、そのパフォーマンスを叩き出すために、読書って大事ですけど、その読書術を開陳している本。

まあ私も書痴の方なので(読書術だけでもだいぶ読んでいる)、目新しい内容はなかったけれども、
本をちゃんと読んだ方がいいよなーという人に対して、ちょっと読む気を起こさせる内容。読みやすいしね。

・読書の効用(インプット・文章力、仕事力の向上・収入と読書量はおおむね比例)
・言語情報による不安の解消
・運命の一冊は人生を変える
・本を読んでも忘れないためには?
→知識として定着させるには?
・スキマ時間読書術・速読より深読・マーカー読書術・ソーシャル読書術・レビューライティング読書術・スクイーズ読書術・熟睡読書術・パラパラ読書術・ワープ読書術・ギリギリ(の難易度)読書術・ワクワク読書術・百聞は一会にしかず読書術・守破離読書術・入門読書術・お勧め読書術・自分軸読書術・専門書読書術・ネット書店読書術・セレンディピティ読書術・直感読書術・数珠つなぎ読書術・
・読書と時間配分:ウルトラマン読書術(3分)、5分・5分読書術。15-45-90の法則読書術

樺沢先生の本は、ネット時代に最適化されているから、内容の剽窃にならない抜き出し(例えばは上記の備忘録は、小見出しを列挙しているだけだけど、一回読んでいたら内容を思い出しやすい)がやりやすい。
ただ、こういうふうにラベリングして考えたことはないけど、実際に本読みの自分も実際にやってることです。
もう自分の読書術を開陳する必要はないよなあ。どんな風に読書してます?と言われると、この本挙げときゃだいたい説明が事足りる。
でも、インプット大全・アウトプット大全の内容とも重なることが大きいかな、とは思った。
結構樺沢さんの本読んでるんですよね……

読書に関する4つのポイント
・広げる読書と深める読書がある。そのバランスが重要
・長所伸展・短所克服。どちらを目的にしているか
・「情報」と「知識」のバランス
・読書のポートフォリオ(短期投資・中期投資・長期投資をバランス良く)

この考え方はよかった。これも身に染み付いているけど、迷ったときはこういうことを考えたほうがいいんだろう。
他の分野の教育でも援用できると思うし。

しかし先生の人生の中でターニングポイントになったのは『グイン・サーガ』と『ドグラ・マグラ』というのは興味深かった。

その他の読書術:

halfboileddoc.hatenablog.com
halfboileddoc.hatenablog.com
 ここに過去の読書術のリンクは貼ってある。

ブログには挙げていないけど、日垣隆の情報処理術もかなり参考になった記憶がある。

日垣さん今どうしてるのかなー。イマドキの若者はもう知らないよな…