半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『時短と成果が両立する 仕事の「見える化」「記録術」』

オススメ度 80点

これこそ、仕事術、メモ術なのだろうか。

このまえのエントリ
halfboileddoc.hatenablog.com
にすごくポイントが近い。

要点は以下のとおり。

・メモをして問題点を「見える化」しよう
・人は忘れる。意志の力を上手く使おう
・行動の通り道においておく(よく目に触れるように)
・アクションは複数あるか?タスクは細切れにできないか(WBS=Work Breakdown Structure)
・期限の設定(割り込みの仕事は発生する。時間はおもったよりかかる。手直しもある)
・時間割にはバッファを入れておく
・「ものは2度作られる。一度目は頭の中で、二度目は実際のものとして」
・すべての行動を記録する。記録すると無駄に気づく
・行動記録でゴールデンタイムに気づく(高いパフォーマンスはたとえば朝とかに形成されやすい)
・予定と実績を並べて比較する
・レビューシートの8項目 KPWAS Keep/ Problem / Why / Ajust / Stop)
・目標はSMARTに「見える化」(Specific Measurable Achievable Relevant Time-Bound)

読みやすく、分量としても200ページというところか。
ビジネスパーソン初心者で、自分の業務を見渡す能力が乏しい場合は、まずこうやって業務の要素分解をおこなって、自分のできているところ、できていないところを見極めよう。

この前の本と今回の本はまあ重複するところは多い。
「一枚で動け」はマインドマップというか、問題点を書き出して俯瞰する、という心の動きを重視していたように思うが、この「見える化」「記録術」はどちらかというと書き出すという行為による問題点の言語化、レコーディングによる自分の客観視という部分が強調されているように感じた。

まあビジネス書ライフハックものとしては、出発点はどちらでもよさそうだ。

たとえば、個人事業主(もしくはフリーランス)で動くなら、こういうことが習慣化できている人と出来ていない人では相当な差がつくのではないかと思う。あと、こういうのを仕事じゃない領域に使うと、多分かなりうまくワークする。

個人的には趣味の領域で使ってみたら面白そうだ。
私はジャズとかするんですが、器楽演奏の上達過程において、こういうことをしたら、効率よく上達できるのではないかと思う。(というか、音大勢とジャズ研勢で、ジャズ研勢が、時間も少ない割に一定の成果を出すのは、こうしたビジネスライフハックなどでアドバンテージがあるからだと個人的には思っている)