オススメ度 80点
表紙の謎度 100点
ハッタリの流儀 ソーシャル時代の新貨幣である「影響力」と「信用」を集める方法 (NewsPicks Book)
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2019/07/10
- メディア: 単行本
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最近、Youtubeで、ホリエモンチャンネルとかNewspicksとかみてしまう。*1
以前から堀江貴文氏の著作は折にふれ読んできたわけだが。
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そのほかにもKindleの中には
「面白い生き方をしたかったので仕方なくマンガを1000冊読んで考えた→そしたら人生観変わった」「金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?」「君はどこにでも行ける」「刑務所わず。塀の中では言えないホントの話」「これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話」「死ぬってどういうことですか?今を生きるための9の対論」「すべての教育は「洗脳」である〜21世紀の脱・学校論〜」「多動力」「東大から刑務所へ」「なんでお店が儲からないかを僕が解決する」「本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方」「我が闘争」「儲けたいなら科学じゃないの?」と、やたら本があった。もちろん、全著作はこの数倍あるわけだからね…
タイトル・イシューとしては、ふろむだ(From dusk till dawn)さんのこの本にでてくる「錯覚資産」の概念に近い話。
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多動力が、比較的フェアな、自分の働き方やオリジナリティの出し方、付加価値の出し方の本だとすると、
この本は、一つ一つの仕事をものにするために、正面からは教えてくれない(ウラの)コツみたいなものを教えてくれる本である。
その意味では、比較的親切心にあふれた本であると言える。
- 身の丈に合わない波に乗ることには当然リスクが伴う。多くの人はそこに飛び込んで行かないが、何パーセントかの人はこの大きな波をギリギリ乗りこなし、次のさらなる大波に乗ってゆく。
- ハッタリビジネス、というか、夢を掲げて、そこに挑むストーリー。それがすっかりエンターテインメントになっている。
- 「ハッタリ」とは、できると言い切って、辻褄をあわせる「覚悟」のことを言う。
- 「ボケ」られる人間が貴重だ。他人に「ツッコミ」ばかりしている人に熱はおこせない。周りはついてこない。
- 商売をやっている人はえてして、「みんながまだ知らないような、儲けの裏のメカニズム」といった話に目が無い。また、そういう情報を持っている人間との付き合いを好む傾向にある。
- 計算や論理の先にある予定調和なものに人は熱狂しない。
- 「根拠のない自信」を持っているというところだ。君からみたら能天気なバカかもしれない。
ただまあ、「ハッタリ力」といっているけど、結局ホリエモンの真価は、コツコツと集中して物事に取り組んで、成果を出すことだと思う。
まずは力を発揮できるプラットフォームを一つもつ。
それをもっていないと、次にはいけない。
そこの部分の泥臭い「努力」の型を自分は身につけているところが、成功の秘訣だと氏は言う。僕もそうだと思う。
それをした上で、しかしレバレッジを効かせるためにはハッタリが必要だ、と、そういう話なのだ。
つまり 0→1の部分は当然できているのが前提。(それは自分でやってくださいというのがこの本のスタンス)
1→100にするためのやり方が、この本に書いてある。
ただ、ホリエモンのことをあまりわかっていない人は、ホリエモンは「ハッタリ」、つまりゼロから虚業を作り上げて膨らます、という風にとらえている。
全然違うのだ。
この人は一貫して地に足がついている。
ただ、そこからジャンプアップするために、ダークサイドスキルとしてのハッタリ力が必要、と、そういうこと。
でも、ホリエモンのある年代以上へのパブリックイメージからすると、この「ハッタリ力」というタイトルは無用な誤解を与えるだろうなと思った。
(もちろんそう言う風に捉える人は、今のホリエモンは対象にしていないんだろうとは思うけどね)
いつものホリエモン節ではあるけれども、やはり勉強になることをおっしゃると思った。
ただ、この表紙の写真の意図はなんなんだろう?