数えていないが、失恋の曲の方が多いと思う。なぜなら音楽を聴く時、人は孤独だから。
このまえ、「他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え」という本を読んだ。
halfboileddoc.hatenablog.com
こういう警句系のものは「何を語るか」よりも「誰が語るか」みたいなのが重要だったりするのだけれど、
上述の「松屋」は全く無名の人たちの語りの集合であるに対して、この本はF(エフ)という方の、人生訓めいた語り。
・死にたくなったら寝ろ
・寝ても解決しない問題は書け
他にも「おっ」と思わせる言葉が結構あるけど、こういうアフォリズム集は抜き書きすること自体が、本の価値を減殺しかねないと思う。
なのでぜひ手にとっていただければと思います。あなたが年100冊本を読む人なら是非。
年10冊読む人にとってどういう影響があるかは…うーん、わからない。
特に、男女ごとに関する知見は、うーんなかなか面白いなあ、と思うものが多かった。
悪口について。
悪口とか罵倒というのは、当の相手が傷つく言葉を考えに考え抜いて出力される、人間の悪意中の悪意です。そこに韻やらバイブスを加えればラップバトル、論理論拠を加えれば批評、洒脱な修辞も加えれば、一つの芸術となる。
あ、そうか、文体とか語り口調が何かに似ていると思ったら、寺山修司だ。
なので短いセンテンスにキレがある。
長い文章での構築力についてはわからないが、最後の結婚式での祝辞はとてもよかった。