オススメ度 80点
タイトルの長さも含めて イマドキ度 100点
アニメ、サブカルの通史的な俯瞰を、会話文体でやっているサイトの書籍化。
転回点としてのエヴァンゲリオン、80年代、90年代、ゼロ年代……
社会とアニメとの関わりの点では、3.11と京アニ放火事件。
その辺を散りばめながら、アニメと社会との関わり、社会の変化によるアニメの変化、その相互作用を、わりとゆるくふんわりと説明してゆく。
最近のアニメ情勢を知ったかぶりして語るのに、もっとも硬派なのは宇野常寛かなと思うが、比較的ライトサイドに、これ有用だとは思う。
私は90年代までは基本的なアニメコンテンツおさえていたけど、ゼロ年代、10年代は、可処分時間が減ったことで、リソースのほとんどはジャズはじめとする音楽に注いでいるので、アニメは点々としかみれていないけど、いくつか観てみようと思った。
そういう、視聴誘発性こそがこの手の批評本の真骨頂なわけだから、その意味ではいい本だと思った。