オススメ度 80点
結局寡黙で文章かける方が、しゃべりうまいより後世かっこいい度 100点
- 作者: 三好徹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/04/10
- メディア: 文庫
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ちょっと前、チェ・ゲバラがはやった。あれは映画が出た頃だっただろうか。
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
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あの時スルーしたんだけれど、今回Kindle日替わりセールで出ていたので買った。
……
か、かっこよすぎるよ、ゲバラ。
もともとはアルゼンチンの富裕層の一族の息子。
山岳地帯で恵まれない少数民族向けの医者を目指していたのが、革命家になり、カストロと出会い、キューバ革命で軍功をあげ、
キューバのスポークスマンとなり、外遊したり、中央銀行総裁になったり。
そして、キューバの要職を辞して再び革命家に戻り、ボリビアで客死する。
人が革命家になるのは決して容易ではないが、必ずしも不可能ではない。しかし、革命家であり続けることは、歴史の上に革命家として現れながらも暴君として消えた多くの例に徴するまでもなく、極めて困難なことであり、さらにいえば革命家として純粋に死ぬことはより一層困難なことである。
人生有為転変というけれども、ゲバラの人生って、間違いなく世界第一級の波乱万丈伝ですね。
キャラのたった男勝りで開明的な母の性格、幼少期のエピソード。
ラテン系の人にはまずない、寡黙で華美を嫌い、言い訳をしない人柄だったが、文章は上手だった。
読書を好んでいたところ。
富貴・華美とは程遠く、潔癖だった。(服はボロボロだった)
確かにラテン気質の人というよりは、サムライですか?という感じだ。
表紙の写真はかっこいいが、ちなみに、来日し、広島の平和記念公園で献花しているところの写真は、そんなにかっこよくはなかった。
個人的には喘息発作をあれだけ起こしていたのに、タバコばかすか吸っていてはいかんよなあ、とは思う。
しかも医者だし。
しかも、幼少期から一生を通じて結構な喘息で、しょっちゅう動けなくなっているんだから、タバコの習慣を身につけてしまったのは、不幸としかいいようがない。口さがなく言えば、愚かでもある。
まあ、その辺も20世紀的な、人物像ではある。
人の命がまだ随分軽かった時代。