オススメ度 100点
現代世相度 100点
「悪かないよ?良品さんに落ち度はないよ?、でもね?
ロトに剣に、ロトの兜に、ロトの鎧を装備してたら、そいつもうロトだからね?」
(無印良品で揃えたインテリアの家で)
SPA!のバズマンとかも読んでいたけど、左利きのエレンとか、ごていねいに原作版、リライト版読んでみていたが、このBlogで取り上げるには、今ひとつ書ききれなかった。最近、この二作を読んで爆笑したので。
時代世相を鋭く切り取る作品というのは色々ある。古くは金魂巻、恨ミシュラン、ホイチョイ…
最近は東村アキコの一連の作品群はそうかなーと思っていたけど、2010年代後半はかっぴーなんだなあ。
おしゃ家ソムリエ おしゃ子!は、男の家の間取り・インテリアに容赦ないツッコミを入れていく女子の。金子金子は、人の金銭感覚にツッコミを入れていく女子金子金子の話。
画力は拙く、登場人物のネーミングセンスは『静かなるドン』『ナニワ金融道』クラスではあるが、内容はまあ面白い。
ドヤテリア、アレッシーのレモン絞るやつ、ティッシュケース、サードウェーブ男子、陰翳礼讃…
うーん、容赦ない。ちなみに私、2000年代でしたが、PENとエルデコとSTUDIO VOICE愛読していたサブカル廃男子なので、アレッシのレモン絞るやつ持ってました。確か。今でも家にあるかな。当然NEAF社の積み木とかもある。
おしゃ子に激しく突っ込まれる側のやつなので、非常に楽しく読めました。
『金子金子』これは、多分金田一少年の事件簿をもじったタイトルなんですかね?
ものをみたら、職業をみたら年収や値段がわかってしまう、すべてがインプットされている女、金子が東京の男子や女子にツッコミいれまくるという作品。エンゲル係数ガバ太郎、ブランド三銃士、すき家すきスキーム、商社、サカイのふわふわのやつ……
金にまつわるだけに、こっちのツッコミの方があけすけだが、その分破壊力抜群。私は社会人になってから大都市で生活していない。
地方都市に住んでいる既婚者。週末は豚の世話や草取りをしている生活なので(冗談だ)こういう大都市の「シティライフ」はよくわからないのだけれども。
都会の高等遊民を茶化している漫画なのであるが、その辺縁の人にこそ楽しめるのかもしれない。
2010年代後半の世相を切り取る本として、10年後20年後はちょうどよいコンテンツになっているのではないかと予想する。