オススメ度 90点
実用性高め度 100点
去年読んだ本のなかで印象的だったので、その続編とも言えるこの本を読む。
halfboileddoc.hatenablog.com
この本は、いわば「実践編」とでも言える本。
具体的に生活の中で、脳の劣化を防ぐ方法を指南。
理論のバックボーンになっているのは「脳の基本回転数」。
エビデンスとかはよくわからないが、言うていることは納得できる。
・生活のリズムは一定させた方がいい(それ以外は、色々な刺激を与えるために不確定要素があった方が劣化しない)
・言葉も出さないと脳が劣化する。音読とかだけでも有効。1日に1000語以下だと、会話を満足に続ける言語能力が落ちる。新聞のコラムを音読するだけでも、防げる。
・仕事の能率の上がらない人は生活の中から「試験を受けている状態」をなくしている場合がある。
・時間を絞った方が集中して仕事ができるようになることもある。
・前頭葉の力を高めるためには。「選択」「判断」「系列化」のトレーニング(省略)
・若い時の雑用は買ってでもしろ。家事も結構大事。
・思考を整理する習慣。机の整理は優秀な上司を持つことと同じ。
・目を動かさない時間があまりに長い生活を続けると簡単には戻らなくなる(PCに向かっている作業ばかりだと、いくら知的作業だといっても、脳は劣化する)。目を動かす、目以外の情報(耳からだけとか)に注意するなど。
・長い話をする、説明をさせる、ブログなど、アウトプットをする。思考を組み立てる系列化の作業を行う。
・話し上手な人の周りには大抵話を促すのが上手い人がいる。
ちょっと前、こんなニュースがあった。
news.biglobe.ne.jp
クリエイティブな仕事をしていても、同じ作業ばかりだと脳は劣化するので、この本に沿ってこの現象はうまく説明できると思った。
そんな用語はないけど「プレ認知症」とでもいった状態なのかもしれない。
ちなみに、最近知り合った、地元のコミュニティ「つばえるもん」。
peraichi.com
これは、みんなで焚き火を囲んで……何をするわけでもなく焚き火を囲む会なのですが、例えばIT関係でずっとPCに向き合う生活の人には、焚き火を囲むのは、いろいろ五感を誘導されるし、使えていない脳の領域を賦活できるかもしれない。現代人にこそ必要な余暇時間だと思う。
焚き火もいいし、最近流行りのアウトドアやキャンプでもいい。
普段の仕事とかけ離れた時間は、脳の劣化を防ぎ、心身の健康にも繋がる。
私はとんとアウトドアとは無縁だが、ちょっと考えてみてもいいのかな。
僕は楽器演奏をやっているから、それは逃げ道になっているんだと思うけど。