半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『とにかく優位に立ちたい人を軽くかわすコツ』

オススメ度 80点
看板に偽りなし度 100点

最近の本は、まあタイトルでほとんど言い表せちゃうので、説明不要ではあるなー。
このトレンドの極北は、

これだよね。
もし2010年代を振り返って「こういうの流行ってましたー」みたいなんで、このパッケージ出せば、2050年の番組視聴者のウケをとれること間違いなし!

* * *

なんかでオススメされて、Kindleで購入。

そのものズバリで、いわゆる職場の軋轢とかそういうのには必ず人間関係のもつれがあったりするのだけど、半分くらいは、攻撃的な言動とか、マウンティングとかがあるわけで、そういうのの個人的な対処法。

正直そういうのが、我が職場ではここ1、2年でまあまあ顕在化してきて、悩んでいます。
普遍的な解決策にならないかなあと思って購入。あんまりならなかった。少なくともトップが組織体質改善で発令できる視点ではないので。

4つのタイプ=脳幹タイプ、感情脳タイプ、左脳タイプ、右脳タイプにわけて述べているそのラベリングはどうかなあと思ったけれど、困ったちゃんの分類としては妥当なのかもしれないとは思った。対処法については、そんなにめっちゃいいものはないんだなぁ…という感想。煮詰まって悩んでいる時に読んだら、別の感想になるのかも。

職場の人間関係(これは職場に限ったやつではないのだが)については、もう少し本を集めてみよう。

以下、備忘録
・優位に立ちたい人は、むしろ過度な不安を糊塗する行動としてのマウンティング行動をとる(自分に自信がない)
・思考は多くの場合自分を偽るけれど欲求は自分を偽らない
・他人の基準にとらわれない自分中心の生き方を身につけよう。他者中心の人たちの人生を支配しているのは「しなければならない」という意識。
・「自分中心」の人は「我慢するから争いになる」と知っている。一方「他者中心」の人は「我慢しないと争いになる」と思い込んでいる。
・脳幹タイプ=勝ち負けにこだわり所有欲・物質欲権力欲が旺盛
・感情脳タイプ=「あなたのため」「やってあげたのに」優しさの押し売りで優位にたつタイプ
・左脳=「それじゃダメ」「これが規則だから」デジタル思考。否定で相手を支配する。
・右脳=「あなたがやるべき」「やってくれるのが当然」要求しながら相手を支配する。虚飾の完璧主義。
・勝ち負け、正しい正しくない、敵・味方の二元論で判断しがちだが、多くの問題は「関係性」の問題として起こっている。
・優位に立ちたい人=責任を取ることへの過剰な恐れがある