二度目のGW=ガマンウィーク。今年は私も去年ほどの自粛はしてないが、もともとGWは守りの期間なのだ。
本を読んだり、動画を見たりが多い。
最近はWebコミックも読んでいる。
Webコミックの漫画本化は、正直なかなか難しい部分もあるのだろうなと思いつつ。
名門女子校で教師をやっている独身男性のもとに、親戚のところをたらい回しにされていた遠縁の女子高生がやってくる。
彼女は、ろくすっぽ話もできず、周りのことにも人生にも興味をもてない彼女に、先生は教育を施してゆく……
という、聴いたことあるような、ないような話。
「ネグレクト」された子供の話、という今どきの題材でありつつ、
『マイ・フェア・レディ』とか『ヘレン・ケラー物語』みたいなのを足し合わせた、古くて新しい話。
だがこれが、主人公の性格描写とかがなかなかいい塩梅にリアルだったり、同じクラスにいた天才の同級生の話とか、旧華族的な親戚・遠縁の話とかがほどよく散りばめられて、読ませるものがある。
今どきの物語にありがちな、シリアスさには欠ける甘い展開であるけどね。
教育って難しいね。
今回のようにタブラ・ラサ=白紙の状態から、一人の人格を育てるパターンは、それはまたそれで教える側にとっては、ピグマリオン効果を多分に念頭におくことで、自分の支配欲との葛藤があるだろう。また、教えられる側にとっての陽性転移感情も、このような閉鎖的な状態での異性関係については問題になるところだと思う。
教えると教えられるという関係性にはエロティックなものが必ず介在する危険がある、といったのは、自らも教え子と再婚した内田樹であったかしら。
このブログには書いたことはないが(前身のBlogに書いていたような気がする)『鈴木先生』は、そういう教育のめんどくささに正面から向き合った作品じゃなかったかと思う。よう知らんけど。
マイ・フェア・レディは、オードリー・ヘップバーンの代表作の一つ。粗野な若い女性をレディにしたてる変人の大学教授という構図は、この作品に似通う点が多い。
ネグレクトされた子供については、つい最近こんなのを読んでいた。
halfboileddoc.hatenablog.com
ただ、現実はそう甘いものでもない。
捨てられたのが女性ではなく男で、誰も助けてくれないと、このようになる。
halfboileddoc.hatenablog.com
これもバッドシナリオの一つ。ネグレクトの果てに性の陥穽に陥ってしまうと、こうなる。
halfboileddoc.hatenablog.com