オススメ度 90点
ミシマすごいぜ度 100点
ハッピーエンドを前提として この世は頭のいい女、がまん強い女ほど幸せになりにくいように仕組まれている
- 作者: ウイ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/03/15
- メディア: 単行本
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人気ブロガーの人の書籍化。
はてなブログ、その名も「ハッピーエンドを前提にして」というそのままのやつ。
www.zentei-happy-end.com
サイトはちょっと前から見ていましたが、本が出ているとは知らず。
この前買ってみたわけです。
ふん。ふんふん。
Blogの内容とおなじっちゃあ同じなわけですが、その並べ方とか、情報の取捨選択で、やはり本だと読みやすい部分もありますね。
自称「プロ独身」のこの方。
恋愛の話とかは僕も好きなので、こういうBlogとかやってみたいなーと思うものの、既婚だし、子持ちだし。
在りし日の記憶や、友人の話を引用するだけではちょっとBlogを書くわけにはいかない。
そこまで恋愛経験に豊富なわけではないし。
だから羨ましいなーと思う。
でも、こういうBlogをしていたら、いざ結婚を覚悟しても、結婚というイベントそのもので、このBlogのあり方の見直しを迫られる。
この月間100万PVの事実が、サンクコストとして結婚に立ちはだかるわけですよね。
そういう意味ではAikoと似たような罠に陥っているような気はしました。*1
* * *
本の主題。
この世の中は頭のいい女、物分かりのいい女、我慢強い女ほど幸せになりにくいように仕組まれている。
そんな本来素敵な貴方に、恋愛でうまくいく方法を教えます!
敵を知らなければいけませんから、男の側の心理を教えますね!的な感じの内容。
正直、余計なことしてくれるな、と思わないでもないが(笑)。
文豪、森鴎外は「世間の人は性欲の虎を放し飼いにして、どうかするとその背に騎って滅亡の谷に墜ちる」と言いました。
(中略)
だからといってさすがに一回めや二回めのデートで求められても許してはいけません。身体目当ての可能性が高いです。かといって、たとえば3回目か四回目のデートで成り行き上彼の部屋に行き、そこで求められたら、それを断ってはいけません。そこまでいって、お預けに納得できる男性はいません。それを複数回繰り返すなんて論外です。そこまで人様を待たせて許されるのは『Hunter×Hunter』の連載くらいしかありません。
本当にそうだよね…
森鴎外が言うと、リアリティあるわ。「舞姫」のエリスはどうなったんやろ…
こんな感じで、文章は読みやすいのです。Blogを二、三日分読んで面白かったら、買ってみられたらいいんじゃないでしょうか。
* * *
本では巻末に近くで取りあげれられていたBlog記事。
www.zentei-happy-end.com
このミシマさんの行動、すごいなと思います。
ルールや目標をシンプルにして行動しやすくするやりかたって、経営コンサル視点では、KGI=結婚に対して、
明確なKPI (Key performace Indicator) を作り、それに沿って行動したということなんだと思う。
人生経験や知識のない20前の女子が、こういう考え方をできるのは、Street Smartだよね。
すごいぜミシマ。