半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『モテと非モテの境界線』

以前に二村ヒトシさんの本は読んだ。
halfboileddoc.hatenablog.com
やおい穴」なるほどねーと思ってはいました。

今回の本は、女社長川崎貴子さんと二村ヒトシさんの対談。

普通の男性にとっての「ちょうどいいモテ方」というのも、一緒に生きて一緒に幸せになれるようなパートナーと出会える程度のモテ方。だけどそういう「普通のモテ方」ができない男性が増えていると。
少子高齢化絶賛進行中の現在、恋愛を行い、婚活を行うのは、なかなか難しいことなんだけれど、その難しさと個別の解法がないかと模索する、男性向けの恋愛相談本です。

後半は、ケーススタディーで何人か独身男子とお二人との鼎談になっている。この独身男子たちが、絶妙に地続きな感じ。
結婚できなさがあぶり出されると同時に、共感できるような部分もとてもたくさんある。
なんつーか「あー今の社会で結婚するのはなかなか大変だよな」と思わされた。

ロマンティック恋愛おじさん(林伸次のエッセイより)…グサグサッ!イタタタッ。

以下備忘録

パワーワード多数だよな。

「2丁目に捨てるものなし」
「トロフィーワイフ」的な考え方が男の社会では根強い
恋愛においては誰しも簡単に回避モードになったり、依存モードになったりする。
「恋愛工学」はテクニックで人為的に自分を回避性の人格に変え、相手を依存モードにしてコントロールする。
うつ病になりやすい会社は日常的にポジティブなコミュニケーションがほとんどないところ。
出産することによって、問答無用で自己肯定できてしまう場合も女性にはある
依然男性優位社会ではあるが、例えば女性みたいに仕事辞める・海外留学にいく、などのリセット行動がとりづらい。
セックスって凡人にもできる芸術活動
「乳首残像」は奥浩哉さんが発明した。
「女は顔だ」っていうのは、一種の宗教なんですよ
逆説的だけど、美人と付き合えていない男が美人と付き合うためには、美人じゃない女の人の良さをいろいろ知るべきだとも言える
30歳そこそこで年収1000万の男性って、すでに仕事や会社と結婚しているようなものですから。
押しに弱い女のセックスはつまらない
SNSで他人の人生がよく目に入るようになり、人を羨む機会が増えてしまった
結婚は心の穴をうめるものではなく、心の穴と向かい合うためのもの。心の穴は結婚生活を送っていたら、むしろ輪郭がくっきりしてきます