- 作者: 大島智子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/11/12
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
なんか漫画批評というか、紹介サイトで取り上げられた作品。
誰とでも寝る子、セッちゃん。セッちゃんのセは、セックスのセ、だそうだ。
セッちゃんと、まあまあ束縛系の彼女と同棲しているあっくん、とのお話。
とはいえ、セッちゃんは、誰とでも寝ることが好きなのではなく、コミュニケーションが苦手で、なおかつ自己評価が低く、相手が求めているなら…という論理的帰結でセックスしているだけ。
まあ、当世の若者らしい感覚だとは思う。
SEALsをモチーフにしたような左翼学生による大学のロックアウトがあったり、電車爆破事故があったりして、二人の関係性がかわっていく。
セッちゃんにとっては初めてセックスをトークンとして差し出さない男性が、あっくんということだった。
純愛?
純愛なのかもしれないが、流されるだけだった彼女が主体的に男性を愛しようとした瞬間、
過去の自分のありよう(inertia?)に復讐されるかのように、彼女は殺されてしまう。
物語としてはよくできてる。
ただ、寓話めいてる、とも思う。
だからこれは、新しい革袋に古いワインが入っているおはなし。