オススメ度 60点
ちょっと強引な筋立てですが読後感のさわやかさ度 90点
- 作者: 森もり子
- 出版社/メーカー: ナンバーナイン
- 発売日: 2018/07/20
- メディア: Kindle版
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なんかこれは誰かが推薦していたんで読んでみた。
スクールカーストに関する漫画。ということで学園漫画。
スクールカースト下位に属する男が、スクールカーストを壊そうとして、一番人気の女子に告白するが、あっさりOKをもらって面食らう。
その女の子は退屈な学園生活の予定調和を壊すために、彼の思いつきを利用するのだった……みたいな話。
おもしろくもあったが、プロッティングにやや難があるなと思うところもあった。
ただ、スクールカーストを利用して教室の秩序を維持している先生の本音とか、そういうところはリアルな視点だったよな、と思う。
ヒロインにあまりそそられない(シズル感に欠ける)ので、そこはあまり感情移入しにくい。
最後、文化祭がクライマックス。
ちょっとデウス・エクス・マキナ感あるものの、ストーリーの終息という意味では、すっきりと終わって、爽やかな読後感で、それはよかった。
ただ、このまえ紹介した「17歳の塔」の方が、スクールカーストの陰惨な面については、いろいろ丁寧に書かれているようにはみえ、リアリティがあった。
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