オススメ度 80点
気がついたら終わっていた
Kindleにて。
なんかの書評でオススメだったので読んでみた。
1巻を読んで、しばらく放っておいたのだけれども、完結していたので再読。
田舎の仲の良い学生のビルドゥングス・ロマン。
平成末期から令和の、日本において、リアルな学生像の四人。
小学生の時には仲のよかった四人組だったのに、なんやかんやいろいろあって仲が悪かったり。
決定的に決裂したところで、二人は街を飛び出して、東京のコロッケ屋を営む祖父の家に間借り。
なんやかんやなんやかんやいろいろ（社会的にはとりわけニュースになるわけではないささやかな騒動だけれども、当人にとっては大きな事件）が起こったりして、最後はなんとなくいい感じに着地する。
全3巻でまあまあドタバタしているうちにうまくまとまった。
プロッティングとしては構造的ではないが、うまく着地した感じで好感度高し。
でも、あんまり読後感が印象に残らないのはなぜだろう。
うますぎるのかもしれないな。
絵も「天気の子」っぽい感じがするけどうまいよね。
んーなんでだろう。
僕自身が、こういうタイプの人生の選択をしたことがないからかもしれないし、
もう人生の道筋が見えてしまっている今読んでも、感情移入はできないのかもしれない。
やはりこれは、先の見えない将来が眼前にひらけている若者のための話だから。
