- 出版社/メーカー: M3エンタテインメント
- 発売日: 2004/06/23
- メディア: DVD
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この前観たくなってTSUTAYAで借りてこようと思ったんですけれども、最寄りのTSUTAYAにはビデオしかなかった。というわけで仕方なく紀伊国屋のビデオコーナーで愛蔵版を購入。
ところで、『八甲田山』は何映画に分類されるのか。というのは、借りに入ったTSUTAYAでどこにあるのか迷いに迷い、たっぷり40分無駄に費やしたから。自分の感覚では、「災害もの」、例えばツイスターとかさ、ああいうパニックものではないかと思ったのですが、TSUTAYAでは結局軍記もののところにありました。戦史・軍記ものって、予想外に多いんですよね。「レイテ沖海戦」とかそういうの。それは違うような気がするけどなあ。
しかし、この映画の本質は、災害ものでも戦史ものでもなく、はっきりいって中間管理職悲哀物語ですよね。馬鹿な上司にプランを曲げられ、右往左往するプロジェクト。これは、文字通りに「デス・マーチ(死の行進)」
馬鹿な上司、というのは自分はそこまでの経験はありませんが、力関係で黙らされ、自分がこれはと思ったことが曲げられる事はあるから、主人公の神田大尉にはひとかたならず感情移入をしてしまいます。
だから最後のピストルの音で、100人中99人が「ざまーみろ」って思うんじゃないかと思う。そういう風に作ってあるもん。万人をそんなどす黒い気持ちにさせる後味の悪さが、自分の好きな理由なのかしら。
しかし、改めて観直すと、青森第五連隊、もう少しは進んでいたように思っていたけど…思っていた以上に初手からズッコケですよね。あまりにもひどすぎる。