半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『東大式節約勉強法』

今我が子は中学生だったりして、勉強の仕方とかあり方を考えるわけです。

ちなみに自分のことを言えば、
小学校は地元の公立小学校(そもそもそのころ私立の小学校なんて碌になかった)、子供の頃から濫読家で勉強はよくできた。中学受験では神戸にある某難関進学校に合格。
中高は下宿して通った。一人暮らしでペースを見失い中学はほぼ落ちこぼれ。
しかし中3から高1くらいで和田秀樹「受験は要領」を読んで、自分のペースで戦略を立てて、独習をベースに(予備校いかず)神戸大学医学部に現役入学。

別に輝かしくもなんともなく、なんとか医者になりましたが、経歴は特殊すぎるので、子どもたちにアドバイスなんかできんのである。
かといって父親が勉強に無関心すぎるのもいかんとは思うので、自分の受験リテラシーをアップデートしなきゃいかん。

「受験は要領」から時が止まっていたので買ってみた。

・受験勉強はゲーム
・各人でスタート地点が異なる
・合理化と効率化。 本を使って勉強するのが一番効率がいい。
・悩みから逆算し、自分の思考を具体的にするプロセス(自分の思考というのは主観的には非常にクリアに思えるのですが、その拾大変不安定かつモヤモヤとしたものであって、実態が伴っていない。言語化が必要
・要求の言語化こそが、勉強などの仕事をすすめていくにあたって一番重要なこと
・参考書はいわば「恋人」なので重い付き合いを必要とされる。
・失敗しない参考書選びは「売れている本」
・スピーキングの自習に最適な基本無料のアプリ「TANDEM」
・時間を節約するということは、「無駄な時間をゼロに近づけていく」という作業
・「思考」という作業は「情報整理」にほかならない。
・安心感を得るための確認作業は「無駄な復習」の時間で危険
・文章を「理解できる人」=「自分の言葉で言い換えられる人」

うんうん、なるほどね。
各論的な話よりは総説、といった感じか。

受験生は、社会人以上に時間が限られている。それゆえに、効率とか時間を有効に使う優先度はめちゃめちゃ高い*1
時間の使い方についてのTipsは一聴に値すると思った。ここは子供に読ませたいと思った。

しかしこの本いいよ、って押し付けるのって難しいなー、と思った。

結局、受験に際して、ある程度親や予備校がマネジメントして合格への道を作ることはある程度可能だとは思う。
けれど、実は、今の現状を自分で把握し、合格までの道筋や必要な勉強量を推定し、必要なカリキュラムを見つけ出すことができれば、仮に大学に合格してもしなくても、その後の人生に役立つマネジメントスキルになるのではないかと思う。

大事なのは、「釣り針と釣竿」を与えるのではなく魚の釣り方を教えてもらうこと。

多分まあまあいい大学っていうのは、こうしたセルフマネジメント能力の証左に過ぎない。
に合格する人は、マネジメントスキルもそこそこ培われているはず。

*1:しかし人生で残された時間ははるかに多いという点では社会人より時間は多い、とも言える