半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

じゃばら

オススメ度 80点
しかし医者としてとりあげるのどうなんだ度 100点

ええと昨年暮れ、ふるさと納税何買うねんという「ふるさと納税なまはげ」になっていた時に、風の噂に聞いた。
なんでも「花粉症に効く」柑橘類があるのだと。
それがじゃばら。

果実、生果汁、サプリメントと、いろいろな形があったのだけれど、とりあえず食材として買ってまずかったら目も当てられないし、果実なんかは花粉シーズンはずれて届いて腐っても困る。というわけでサプリメントをとりよせてみた。ふるさと納税で。

一度に9粒。9粒かーとか思いながら。
私は「否認つづけた花粉症」患者なのであるが、確かに今年は、このサプリを飲んでいるせいか、鼻水くしゃみ結膜炎のようなアレルギー症状がほとんどないのである。うちの妻も服用しているが、同様に症状を抑えられている。
ん?効いてるの?

すごいなー、じゃばら。


ただ、今年に関していうと、コロナウイルス関係で、中国の工場の稼働率が随分落ちている。
なので、大気汚染、つまりPM2.5関連のアレルギー様症状については、単に減っている可能性も考えなきゃいけない。
安易に過信しちゃいけない。
hanjukudoctor.hatenablog.com

花粉症10年選手の先生が同僚にいる。
炭坑のカナリアではないが、この先生の症状をもって、僕はシーズンインの目安にしているくらいだ。
その先生的には、今年も結構な花粉症状でているらしいんだよね。

じゃあ、やっぱり効いているのかな?
PM 2.5由来と、純粋なスギ花粉による花粉症で差があるのかな?

* * *

これを実証してみる方法の一つは、クロスオーバー試験といいますか、例えば一週間でもこの「じゃばら」を飲むのをやめてみればいい。
サプリの服用をやめて速やかに症状がでれば、やっぱりじゃばらが症状抑制に関係している可能性があるのかも、と思う。

じゃあ、やってみたの?という話だが、いやー、やっぱり症状が出る可能性があることをするのは、いやなんだよな。*1
全く理性的ではない話で、この件に関して言うと、僕は自然科学者としてのスタンスをおりてしまっている。

個人的な体験は、科学的ではない。
n=1とか2は、プラセボとの違いはわからないわけである。

でも、こういう批判精神の欠如からくる実証主義は、老いの始まりではないかと思う。
例えば船井幸雄とかもだが、若い頃は英明な方が老境に入ってスピリチュアルなものにはまるというパターンは割合多い。
その素地は、素直さ=実証主義と、批判精神の欠如、そして高齢になればなるほど、結論までの耐久時間が短くなる(結論を急ぎすぎる)ことから生まれるものだといえそうだ。

医師として推奨はしません。
僕も患者に勧めたりはしていないんで。

*1:今年は特にくしゃみや鼻水に対する風当たりも強そう、ということもある