オススメ度 80点
ディストピア度 80点
- 作者: 真鍋昌平
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2019/05/30
- メディア: Kindle版
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この世は苦界であるなあ、という印象。
・アイドルファンの
多分取材をもとにしたやけにリアルなお互いを軽蔑しながらの、アイドル応援
(アイドルはアイドルで、クソな現実の中でもがく)
・モールでくすぶっている人たちが結婚した同級生にむける羨望。
・福島の人たちが都会にでてきている人。
どこも、現代を鋭く切り取っている。うーん、救いがないなあ。
社会の底流を描いた作品で、印象的なものはいくつかあるが
『四丁目の夕日』『無能の人』などのつげ義春の一連の自伝的作品群と重なる部分がある。
- 作者: 山野一
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2015/01/17
- メディア: Kindle版
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- 作者: つげ義春
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/02/10
- メディア: Kindle版
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『ウシジマくん vs. ホリエモン カネに洗脳されるな! (小学館文庫)』
ウシジマ×ホリエモンは食い合わせが良い度 100点
ウシジマくんvs.ホリエモン カネに洗脳されるな! (小学館文庫)
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2019/06/06
- メディア: Kindle版
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ウシジマくんの作中のエピソードと、自分の経験談とをミックスして書いており、ただの感想文ではない。
ホリエモンは、よくもわるくも裏表のない人だ。
世の中には、あまり明示化されていない裏ルールのようなものもあるわけだが、ホリエモンは言語化されていないそうした裏ルールをもっとも嫌う。ルールはきちんと明示して、フェアに戦えばいいじゃん、と。
そういうところが若者にうけ、既得権益層をひどく警戒させた。
以下、備忘録:
- プライドの高い人はまず自意識過剰だ
- 「自分で始末つけます型」の経営者は、失敗しやすい。組織を率いる立場にある、部課長クラスだって同じ
- プライドが解決してくれる物事など、基本的にない
- カネとはあくまで手段だ。目的ではない。
- 人はカネがなくなると、入ってくる情報の質が悪くなり、思考力が落ちるものだ。
- 真面目すぎる人はたいてい、問題の切り分け方が下手だ。
- ひどい裏切りの事例も、引いた視点で見れば、裏切り者は誰もいないことがほとんどだったりする。私はライブドア事件をそう総括している。
- 過度の義務感は、自己愛を生みやすい。
- カネ儲けが目当てでつくる借金は、ケタが違う。
- この世でもっとも悪いことのひとつは、現状維持だ。
この備忘録の部分だけ読んでも誤解を招くと思う。ちゃんと読めばいいこと書いてあるので、
ぜひ一読してみるべし。
*1:金がない人の話はウシジマ君にでてくるからだろうか