半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『ワールドチャネリング シーズン2』

オススメ度 100点
ロッシーの空気度 100点

インスタグラムでは肉糞太郎として知られる 野性爆弾くっきーこと川島。
ここ最近はフリーク的な人気で女子高生にも大人気、ということだが、
基本的には、大阪の西成的な危な目な街にいる危な目なおじさん、的な風貌と芸風。
「キャアキャア言われる」のキャアキャアの意味が違うんちゃうか、と思う時もあるが…
いやはやテレビっていうのはよくわからん。
「異界の住人」という意味では、昔のテレビでいうと「デストロイヤー枠」なのではないかと思う。*1

まあそういう無職な無学中年風のテイストを出しつつも、アートが共存しているというのが、彼のそこはかとない魅力なんだとは思う。
そんな彼らの冠番組が、アマゾンプライムでみられるので、実はシーズン1も楽しく拝見させていただいたのだが、シーズン2、去年配信されていたのだが、このほど見終わった。

一言でいうと、例えば『カリギュラ』で野生動物のハンティング、そして猟銃による野生動物の殺傷および皮剥、そして実食という、地上波ではとても放送できないような刺激的な映像を、くっきー一人でやすやすと達成していることがすごいなと思った。

いわゆる一般的な放送のコード・モード(価値体系のようなもの)を、くっきー一人の個人的な価値体系でぶっこわし、女性タレントに狂った行動をさせるところが、この番組の持ち味か。
くっきーが放送中に醸し出す価値体系は、女性タレントへの一部性的ないやがらせ、女性タレントの価値観の貶め方など、昭和の男性にありがちな男尊女卑感をカリカチュアライズしたようなもので、根が悪趣味な僕は大変面白く拝見はするものの、これが世の中に受け入られるのも、すごいことだなあと思ったりもする。テレビ的な価値観の中でのトリックスターなんだと思うけど。

そして、最近「水曜日のダウンタウン」などでも「ロッシーの受け入れ力がやばい」とか騒がれていたけれども、この番組でも、くっきーのありようを完全に受け入れすぎていて空気。
ほんと不思議なコンビ。

*1:あえて昭和の僕より年上の人に刺さるようなところを持ち出してみたのだが、実際僕はデストロイヤーがバラエティで活躍していた時代は知らないのだけど