オススメ度 80点
- 作者: 小山健
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2015/07/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Web漫画という媒体ができてから、漫画の作画ハードルは明らかに下がったけれども、コマ割りやストーリーが面白かったら人は読む。
小山健はそういう時代の漫画家。うまいとは思わないが、でもこの人の描く女の子は、女の子への憧れがきちんと投影されていて、とてもかわいいと思う。
非リア充の小山健が、いろんなしたことのない体験をやってみよう、というエッセイ漫画。
Barに一人で飲みに行くとか、ナンパする、ヒッチハイクする、という、まあまあよくある体験もあるし、スカイダイビングに行くとか女装する、格闘するとか、ハロウィンの渋谷に行くとか、そういうハード目なものもある。
自己評価低めエッセイ漫画って、等身大なので、安定して読めますよね。個人的にはナンパするの巻は結構よかったです。
企業タイアップの漫画なんだよね、確かこれ。
今回は似たような別の漫画もとりあげてみた。
『不倫、ダメ、絶対!』
- 作者: カラスヤサトシ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/04/18
- メディア: コミック
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奥さんも旦那の性格をみこしてか「おう、やれるもんならやってみろ!」的な反応。
考えてみると、実録漫画だったらきちんと成功しないと話にならないが、ほぼ童貞漫画家が女性に会おうとして失敗、であれば、取材がグダグダであったとしても成立するわけで、まあ、失敗が少ないものだね。
この人の漫画は画力は上述の小山さんとそんなに変わらないが、小山氏ほどは女性をしっかり見ていないため、「イデア」としての女性に欠けるところがある。あと、所詮は深い話までいかんやろというヘタレ感がぬぐいされない。
中村うさぎを見習って、例えば本当にシャレにならない不倫しまくるところまでいって、自分を極限までさらけだし、行くところまで行ってくれたら面白いのに。
『ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました』
- 作者: 汐街コナ,大石雅之
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2019/05/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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アルコール、買い物依存症、ギャンブル依存症… いろいろな依存症の実例漫画です。
淡々と語られるものの結構壮絶な話が多かったですね。
上二つは、割としょうもないこと(日常の視点を)むしろ誇張して表現しているのに比べると、この作品は、淡々さの反面の内容の濃ゆさが印象的でした。
ヘタレ漫画と、完全に一線踏み越えている漫画。
まヘタレは第一人称だけど、これは第三人称だけどね。