オススメ度 80点
金融排除 地銀・信金信組が口を閉ざす不都合な真実 (幻冬舎新書)
- 作者: 橋本卓典
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/01/30
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金融庁と銀行との関係性の変化については、以前、
捨てられる銀行
- 作者: 橋本卓典
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/05/18
- メディア: 新書
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これは、森金融庁長官の改革についての話だった。
バブル崩壊後の金融が極端に冷え込んだ時期、
融資の貸し剝がしというのが頻発したが、担保がなければ与信が通らないのが、銀行では当たり前だった。
しかし、そもそも地域経済を振興しないと、地方銀行に意義はない。単に担保をとるだけだったらサルでも(AIでも)できる。
さらにいうと、地銀と信金は、その出自から根本的に違うので、信金=クレジット(与信)ならではの信用保証と融資のスキームを作らなければいけない。という話だ。
金融庁森長官に代わってから*1、いろいろな制度の改変が行われ、地方金融については結構かわったんではないかなあと思うし、これについては、西日本の地方銀行がかなり頑張っているのは頼もしいことだ。地元の広島銀行も、かなり存在感を発揮していることは、こういう本で知った。
その意味では、「半沢直樹」の世界は、ある種ちょっと古い時代。
あのステレオタイプの銀行業界のやり方はすでに古く、世の中はそこからそれなりに進んでいる。
*1:先ごろ退任されたと思うが