半熟三昧(本とか音楽とか)

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Jay Ashby(ジェイ・アシュビー)について

Return to Ipanema

Return to Ipanema

このCDを買ったら、Jay Ashbyがサイドメンに入っていたので取り上げてみた。
今回の記事は、そもそも届く対象が非常に狭いものだと思いますが、すいません。

* * *

Jay Ashby
日本ではあまり知名度がないトロンボニスト。
CD買いの自分のアーカイブに、ほんの時々だけ顔をみせる、はぐれメタルのようなキャラなのですが、僕には非常に印象に残るミュージシャンでした。なぜなら「こんな風に吹きたいな」という自分のイメージに、ほぼ過不足ない音だからだ。

例えば、Conrad Herwigというトロンボニスト(デイブ・リーブマンと共演したりするめっちゃコンテンポラリーな人です)には一時憧れていた時があったが、ハイノートや激早なパッセージも含めて、自分がそれを演奏しているというイメージがわかない。
youtu.be
絶対でけへんやろこんなん!


対してJay Ashbyは、基本的には歌う系のフレージング。スムース。
パッセージの早さなどは憧れるに足る存在でありながら、アクセントやイントネーションは控えめで、僕の目指しているのに近いし、フレーズは新奇さはないが、とにかく心地よい。音色も自分の好み。
自分のタイプの上位互換、と言ってもいいくらい。

Jay Ashbyについては、今回バイオグラフィーをネットで収集してみたわけですが、
・Brazilian Musicとの親和性が高い
・基本的にはマルチプレイヤー
・Producerでは、Latin-Musicで5度のグラミー受賞(すごいね!)
・オバーリン大学で講師とかしている

だそうだ。
Claudio Roditiと共演が多い印象がある。私のCDのアーカイブの中でも、Roditiがらみだった。
たとえが悪いが、B型肝炎存在下でしか感染しない、D型肝炎ウイルス(HDV)みたいなものだろうか。

Return Voyage

Return Voyage

これ、多分神戸元町の「りずむぼっくす」にてJazzのCDを大量に漁っていた時代に出会ったやつ。
音色のヌケのよさが印象的なTp/Tbによる二管の佳作。これもClaudio Roditi。サウンドは申し分ないのだが、オリジナル曲の曲名のパチモン感だけは手放しで褒められない。Whisper Yes、とか、Return Voyageとか、Jay by Jayとか。これ
こんなアルバム友達に勧めたらバカかと思われるだろ!でも内容はいい。

DOUBLE STANDARDS

DOUBLE STANDARDS

これ、購入履歴調べたら 2007年だった。もう12年も経つんだ…
Roditiがスタンダードとかやっている盤。

動画を漁ったら、結構ありましたね。
youtu.be
これは、ちょっとエイトビートのIn a sentimental mood。
こういうの聴くと、Nils Landgrenっぽい感じもしますね。
youtu.be
これは先ほどのアルバム中のオリジナル曲、Jay By Jay。ゆったりしたメロディーのファストテンポの曲という、やる方にとってはまあまあ地獄なやつ。
2分くらいからトロンボーンのソロです。
これのソロコピーしたなーと懐かしく思い出します(いやなかなかできないんですけど…)。