半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

"Double Standards" Claudio Roditi

DOUBLE STANDARDS

DOUBLE STANDARDS

 学生の頃買った、Klaus Ignatzekの"Return Voyage"というアルバムを愛聴していますが(asin:B000006KO2ハードバップの二管編成として、佳作です)、その時のtp、クラウディオ・ロデッティの、これはリーダー作。中古にて購入。
 ま、普通にスタンダード中心の選曲で、大層聴きやすい。Double Standardsというタイトルで、うまいこと言っているような言っていないような感じ。
 ロデッティ自身は割と50年代くらいのバップ・イディオム中心のフレージングだけど、音色とかタンギングはクラシックっぽい"トゥイー"という発音で、楽器の鳴りは明るくて軽い印象を受けます。
録音も、それを活かすクリアな録音。どちらかというとヨーロッパ風。

 選曲は、好きなタイプです。Are You Real と、その前のボサノバの曲が割と印象に残りました。あーいい曲だなーと思って、MessengersのAre You Realを聴き直したくらい。あと、最後の曲So Whatで、トロンボーンのJay Ashbyが一曲だけソロをとっています。
 そういう意味では、初学者〜中級者用のお手本になりそうな演奏と言えるでしょう。非常に常識的で、デーモニッシュなところはない。