- アーティスト: アート・ファーマー
- 出版社/メーカー: SOLID/ENJA
- 発売日: 2014/04/23
- メディア: CD
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いきなり、違和感のあるものを取り上げて恐縮です。別にネタに尽きたわけじゃないですけど。
この前、iTunesで自分のリスト内のものを乱れ聴きしていたら*1、ヒットした。
大学一年生くらいのときに愛聴していた、佳作でもなんでもないやつ。
なっつかしー。
Art Farmer、Slide Hampton。
ともにバップ派というか、自分の好みのスタイルの人たち。
特にミディアムとかスロウの曲で、構築的なソロ展開はとてもお手本になるヴァーチュオーゾです。
そんな人達が、なぜかこのライブでは、超速というか*2、まあまあのテンポで、しかも全曲スタンダードをやりまくる。Half Nelson, Darn that Dream, Barbados, I'll Remember Aprilとちょうどいい感じのスタンダードです。
大学1年のときには、Barbados (Fのブルース)とAprilしかわかんなかったな。
で、演奏内容なんですけど(笑)
多分、スライドハンプトンにこのCDを持っていったら、
「いや、ちょっと、やめてよー(笑)。
他にもっといい作品あるでしょー?」
と笑っていうんじゃないかと思う。そういう一品。
スライドハンプトンたとえばI'll Remember Aprilとかは吹けていない部分もある。トロンボニストにとって「ちょっときついなー」というテンポ。
だけど、そういう、上手な人のライブでの不完全な演奏って、実はいろいろ勉強になる。乱れたところからの立て直しとか。フレーズも無理やりなんとか押し込んでいる感じとか、破綻する演奏から(ぎりぎり破綻してないですけど)見えてくるものは結構あるので。
ドイツかどっかでのライブ。リズムセクションは、
Bass – Ron McClure
Piano – Jim McNeely
Drums – Adam Nussbaum
お、結構いいじゃん。これも大学1年のときにはよくわからなかったけど、ヨーロッパジャズの、今では重鎮の人たちですよね。
フロントの人たちの大汗を横目に、汗一つかかず、クールに地獄に連れて行く……って感じの演奏です。
ちなみに僕がSlide Hamptonで一番好きなのは、David Hazeltineのアルバムでの客演ね。
- アーティスト: David Hazeltine Quartet,David Hazeltine,Slide Hampton,Peter Washington,Killer Ray Appleton
- 出版社/メーカー: Sharp Nine
- 発売日: 2009/03/07
- メディア: CD
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決して奇策に走らずフレーズを丁寧に重ねてゆく感じ、すごくお手本にしたい感じなんです。
他にもいい演奏は一杯あります。