半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

"The Peacocks" Stan Getz , featuring Jimmy Rowles

オススメ度 90点
ジャケのクソダサ度 20点

ピーコックス(期間生産限定盤)

ピーコックス(期間生産限定盤)

結局、誰のソロを好んで聴くか、というところに帰結すると、最近の僕は、Stan Getzです。
結局 Stan Getzに帰ってきた。
デクスターゴードンのような、オヤジギャグでもいいそうな泥臭さもなく、ハンクモブレーのような黒っぽさもなく、ちょっとツンケンしたところが、なんとなく好み。*1
歌ものの伴奏、テーマとソロの演奏、黒っぽさ、グルーヴィーさ、リズムの正確さ、フレーズの語彙、いろんな要素が混ざったなかで、Stan Getzが今の自分にはもっともしっくりくる。

これはJimm Rowlesという人をゲストに招いたStan Getzのアルバム。
なんちゅうことないGetzのアルバムです。ただ、それがいい。Kenny Baron とのDuoももちろん好きなんですけれども、落ち着いたなかでリラックスして吹きまくっている。
例えば Stan Getz at the Surineとかは、僕の好きなBob Brookmeyerがサイドメンに入っているけれども、どうもがちゃがちゃというか、かなりアップテンポの曲ではアクセルを踏んでいる感じがどうしてもある。このアルバムにはそれがない。それがいい。

*1:もちろんトロンボーンソリストをもちだすと、話はまた全く変わる。でもラッパだったらアートファーマー、トロンボーンだったらスライドハンプトンが好きなので、そこは少し似通った部分があるかもしれない