『天国大魔境』１・２ 石黒正敏

おススメ度 70点
AKIRA 度 100点

天国大魔境（１） (アフタヌーンコミックス)

天国大魔境（２） (アフタヌーンコミックス)

気がついたら２巻も発売されてしまった。

『それでも街は回っている』の石黒正敏の最新作。
絵柄も含めて、敢えてAKIRAというか大友克洋に寄せているのでしょうね。

現代文明が滅亡したあとの廃墟と化した日本。
ヒルコといわれる、超自然的な生物（機械？）を怖れながら、ほそぼそと分断されて人間が生きている。

文明が温存され、管理され閉鎖された『学校』、荒廃した日本を進む主人公の二人。
AKIRAとサバイバルを足したような世界。あ、北斗の拳は入ってないです。
僕の大好きな「世界の終わり」ものだ。

それでも町は廻っている(16) (ヤングキングコミックス)

『それ街』は、ストーリーが動いていかないなかで、まるで登場人物たちが実在するかのように生き生きと活写した大変楽しい作品であった。
僕は古い人間なので、どうしても『究極超人あ～る』とか『うる星やつら』とか「終わらない学園モノ」みたいなのをイメージしてしまうが、そういう作品の系譜であった。

今回の『天国大魔境』は、しっかり大きなストーリーがすすんでいくやつで、こういうのもやっぱり上手いんだなあと感心した。
まだ、世界設定はあかされていないけど、これから話が大きく進んでいくのだろう。