ここ数年の「ノームコア」トレンドもあるのかもしれないが、歳をとるということは、オシャレに「エッジの利いた」ものを求めなくなってくる。
まあ、はっきりいってどうでもいい。若くて瑞々しい肉体の青少年少女が、体の線の出た服を着るのには、どうしたってかなわないから。
ただ、むさ苦しい格好だとか、不潔な格好というのは、周りに迷惑をかける。
自然と、無難で当たり障りのないファッションに回帰してゆく。
こじらせ青年だった僕は、ことここに至るまで永遠の定番にして着回し基本アイテムの「紺ブレ」をしっかりと選んだことがなかった。
2年前に、SHIPSでまずまずの紺のジャケットを購入し、これはよく使っていたが、
残念ながら、毛が弱かったのか、袖口や肩口が毛羽立ってしまい、仕方がなく、
この度生まれて初めて「金ボタン」のいわゆる紺ブレを購入したのである。
ええ、アメトラの聖地、Brooks Brothersである。
色々ためしてみて*1古典的なラインであるMadisonを選んだ。
いや、普通ですよ。
普通を目指して買ったんだもの。
ただ、細かい事を言うと、金ボタンって、プラプラしてあまりしっかりしていない。ファッション雑誌にもよく書かれていることだが、新しい金ボタンってチャラチャラして重厚感もない*2。よく見ると袖口も本切羽でもない。
そんなにリュクス感、本家本元感はない。
作りは案外ちゃっちいと思った。
結構高いのになあ。
多分、いいのが欲しかったら、パターンオーダー20万コースよろしくね、ということなんでしょうね。
なんたって歴代大統領もとりあえず着る、で有名なBrooks Brothersだもの。
ただ、生地はいい。目が詰まった細かい生地で、質感は相当にいい。
あとおじさん仕様で、Dropが入っていない昔ながらのボックスシルエットなので、だいぶ太っても、多分着れるね。