半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『死ぬこと以外かすり傷』

死ぬこと以外かすり傷

死ぬこと以外かすり傷

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死ぬこと以外かすり傷

死ぬこと以外かすり傷

今年に入ってNewspicksの本を結構読んでいる。
どれも、今の時代感があり、大変おもしろい。

この本は、ちょっと前にとりあげた見城徹の本の前に読んでいた。あれがきっかけだったと思う。
見城徹も、角川春樹にべったりはりつくことによって成長した。その見城徹にべったりはりついたのが箕輪厚介氏。

まず行動することの大切さ、走りながら考えるスピード感。
本も、丁寧ではないかもしれない(もっともぱっと見る限りアラはないから、想像以上に丁寧に書かれているとは思う)が。
とにかく躍動感と臨場感がすごい。
箕輪氏の成長譚の記録のようなものであり、わけもなく元気もでる。

  • 「ストーリーを作れる」職業
  • 一人旅をして、パスポートをなくしたエピソード。
  • 思いっきりバットを振れば、熱狂は伝播する(『ネオヒルズ・ジャパン』事件)
  • 『上司に許可を求めながら歴史に名を残した人はいない」
  • ルールや習慣とは、船にとっての錨のように不変で重い存在ではない。常にかわり続ける。おっさんは昔からの習慣を守りたがる。当たり前だ。そっちの方が自分が変わらずにすんで都合がいいからだ。
  • 3回自分に嘘をついてしまったら、二度と戻ってこれなくなる
  • Newspicksを読んだり講演会などに通っている人を「意識高い系」と揶揄する人がいる。しかし僕は「意識くらい高く持て」といいたい。
  • イノベーションの最前線には「風呂敷を広げる人」と「風呂敷を畳む人」が要る。
  • 努力は夢中に勝てない

私も、お固い業種の、どちらかというと堅実な経営者なんですけど、今の世の中が、超流動的でスピードが速くなり、今までの常識が通用しないことなんてわかる。
だから、今のスタイル、もっというと未来のスタイルに慣れなきゃいけない。
そのためにできるだけアンテナを張るようにしている。

箕輪氏は一言でいって、Street Wiseな方。
型破りな方法論も、今の時代に、そして彼の立場にあっているからやっている。
自分の行動の最適化ができている(付け加えるなら、既成概念にとらわれない最適化ができるのが素晴らしいところ)
でも多分、もう少し堅実さが求められるシチュエーションなら、堅実にやるだろう。
それくらいのチューンナップ(最適化)はできる人だよね。

同時代の喧騒を、少し中心から外れたところからみている僕からしても、箕輪氏スタイルは時代の最適解であると思う。

この本も、読むと元気がでるので、読めばいい。
アジテーターとしての自分の生活を赤裸々に語っていることが結果的に自己啓発本になるところが、面白い。

もっとも、自分の今の立ち位置で最適な行動は違う。
その辺を「箕輪が言っていたから」とか、他人のせいにせず、殻は自分で打ち破ることが必要だろう。
生兵法は大怪我のもと。

追記:しかし。

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アラサーちゃんより)
これはこれで適切。