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めっきり寒くなりました。
アマゾンKIndle日替わりセールにて購入。
もともとバックパッカーの素養のある筆者が、会社やめて世界一周バックパックの旅にでた顛末。
この手の旅行記の金字塔は沢木耕太郎『深夜特急』であるが、そこまでの掘り下げはなく、筆者の内省などは少なく、淡々としたもの。
まあ無理もなくて、淡々と、結構ひどい目に遭っている。スリ、置き引き、強盗、誘拐未遂、黒人30人にボコボコにされる…など、
まあまあの死線を潜っている。
こうやってみると、一人旅よりも二人旅とかの方がいいよなあ。
猿岩石もTVショウながら、大変なこともあったとは思うが、
二人だからなんとかなったんだろう。
私はバックパッカーの経験がなく、おとなになってしまった今では、生涯その経験もないだろうなと思うが*1、こういう経験を若い時にしていくのも大事なのかなあと思います。人間のあり方、振れ幅が大きいことに対して受容しやすいと思うから。
Amazonで感想欄にもあったが、この人今は何をしているんだろう。
生きているようだし、フリーランスか会社に帰属しているか、そんな感じのようだが、いわゆるインフルエンサーのような役割にはならなかったようで、
Web上にははっきりした足跡はみとめられない。
面白い内容であったが、もっと面白い本にも出来たような気がする。
普通の本って、もっと面白くない出来事を、面白くしようとあれこれ描写を凝らすものじゃないですか。この本はちょっと素材の良さに甘えすぎ。
この人が、第二・第三と著作しなかったのも、そういうことなのかなあと思った。
*1:とか言っていたら、意外に予想外なことが起こるのが人生