オススメ度 90点
Aiko師匠〜!!度 100点

- 作者: 入江喜和
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/11/07
- メディア: Kindle版
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なんか、これを読み始めた時、『34歳無職さん』と同じころだったように思う。

- 作者: いけだたかし
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2013/06/27
- メディア: Kindle版
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この二作を読んでいた頃は、自分の「ミッドライフ・クライシス」感バリバリのころとも重なっていて、どうにも共感せざるを得なかった。
歯車がうまく噛み合わなかった40代。
子供のことも家族のことも一寸先は闇、みたいなストーリーのリアリティに、ちんすこうが口の中の水分吸うレベルでテンションを吸い取られた記憶がある。
主人公は、離婚シングルマザーで、弁当屋の調理ユニットで働くイルカ似のメガネ女性。
子供が不登校になり、引きこもりになり、自傷癖ができて、拒食エピソード。
そんななか、若者が聴くような今時のロックバンドにラジオで惹きつけられ、はまってゆく。
音楽が人を癒す。
音楽が、人をつなぐ。
音楽にはそういう力があるよな。もちろん、演奏者として高みを目指すという根源的な目的でもいいけど、
人生の途中に音楽に出会って、これまでよりも濃密にかかわり、それなりに救済を受けた人、僕の周りでも何人かいる。
もちろん、40代のシングルマザーにシンデレラめいたハッピーエンドがあれば、嘘くさい。
そこはきちんしていて、どちらかというとリアルでほろ苦いエンディングなんだけども、一部救われるような描写もあり、なんだかほっとした。
貧困からさらに転落、みたいな底なしの不幸を描くことは『四丁目の夕日』みたいにすることもできるはずだから。

- 作者: 山野一
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2015/01/17
- メディア: Kindle版
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ドラマ化するんだったら、主人公は誰だろう。
できればAiko女史にやってほしいものだが、
多分Aikoの実年齢と主人公の年齢は同じくらいだけど、Aikoは見た目随分若いので、50代半ばになったらちょうどいい感じになると思う。
まあ、しないと思うし、あの人は音楽を操る側の人なので、ちょっとリアルにはならないと思う。
むしろ同じような設定の40代女性を主人公にして、今まで音楽全くやってこなかったけど、ある日歌ってみたらめちゃくちゃうまかった、みたいなドラマをAiko主演でやってほしいなあ。できればミュージカルで。
天才Aiko、後半生のキャリアのどこかで再びポリュラリティを得る作品が欲しいと思うのは僕だけだろうか。

- 作者: いけだたかし
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2013/06/27
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何もなくなった毎日を淡々と過ごす。そんな中にも動きがあり…という作品。こちらも父方に引き取られた娘がいる。
設定としては「凪のお暇」に近いのかもしれない。
halfboileddoc.hatenablog.com