- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2011/11/25
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珍しくお勉強してみたくなったのだ。
SFなどの小説ではよくある「閉じ込め症候群」もの。
その嚆矢とでも言える作品。
極限状態に陥った人間を主人公に、反戦を訴える戦争ドラマ。第一次大戦中の戦場で、ジョニーは両手と両足、そして顔に重傷を負う。動くこともできない彼は、出兵前のことを回想し始め…。
うん、確かにこんなかんじ。
反戦といえば反戦だけど、人間の尊厳という事以上の話ではないような。
ただ、第一次世界大戦が終わった直後には、今の我々以上の切実さはあったのだろうしね。戦争という大きすぎる渦に対して、個人の肉体なんて、吹けば飛ぶようなものだし。世界大戦というのは酷薄なものです。
現実のシーンはモノクロ、回想やジョニーの頭の中のシーン(だんだん狂気が混じって、少し非現実的な心象風景が混じり始める。勿論時代が時代なので、微笑ましい程度の非現実感。これ、今の技術でバキバキにリメイクしたら結構面白いかもしれない。デヴィット・リンチ監督とかで)。
ジョニーの「まだけつの青い若者」っぽい感じが、好演といえば好演。白人の若い、ノータリンっぽいやつって、鼻の下が間延びしてまぬけ面だよね。
でもさすがに、今のガンダム好きにとっても、ファーストガンダムがセル画のクオリティー的に受け付けないのと同様、この作品は、画質や特撮の点で、現代の我々としては、素直に咀嚼できない。
名画座感がやっぱりぬぐえないっつーか。