半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

"Number Two Express" Christian McBride

Number Two Express

Number Two Express

 Chick coreaとか参加してんだね。あと、Garettとか。メンバーは一流どころ。クリスチャン・マクブライドが、若手の超一流ベーシストですから。
 しかし、この手の一流どころのニュー・ジャズってやつ、今ひとつ弁別しにくいのは、自分の耳が肥えてないからなんでしょうか。何を聴いても同じにきこえる。
 みんなあまりに器楽的には一つの方向に収斂しすぎていて、下手な人もいないし、がさがさした音色の人もいない。和声学的にも、いわゆるポスト・バークリーサウンドは、確かにサウンドとしては多様なんだけど、なんか、一つのスクリプトで、変数を変えたフラクタル図形のいろいろをみているような感じなんですよ。確かにその表現形は多様なんだけど、その元となっている法則が透けて見えすぎる、というか。

 そういう意味ではコンテンポラリージャズはビバップが煮詰まった時以上に煮詰まっているように僕には思える。たぶん、50年代のジャズのそれとは違って、大衆性という反応触媒がないゆえに、化学反応が起こってないからじゃなかろうか。この前ドン・チェリーのCDを買ってそう思いました。ドン・チェリーの人たちと、この人たちは、一緒にやらんよな。でも50年代とかだったら、ひょんなアクシデントでやっていたかもしれないし、それであらたな方向のジャズが生まれたりすることだってあるのです。ジャズなんて、結構偶然の産物みたいな部分も多いと思うんだけど、最近のこういうコンテンポラリー・ジャズは、異種格闘技戦みたいなのをあまりしないよね。