- 作者: アンブローズビアス,Ambrose Bierce,奥田俊介,倉本護,猪狩博
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 1975/04/07
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
今では沢山二番煎ざれている、ご先祖様のようなものですが、読み返すと、昔感じたほどの切れ味は感じられないんだなあ。同じ形態なら、芥川の『朱儒の言葉』の方が僕は肌があうし、単にシニシズムならもっと年代を遡って『ラシュフーコー箴言集』の方が好み。
こうしてみると、こういう皮肉集も、歴史を通じたオールタイムベストをみると、意外と競争が激しいもんだと思う。現代だって、芸能界/Web界/文筆業界のどこにでも、毒舌で世を渡っていこうとしている有象無象達はいるが、このジャンルは昔から驚くほどレベルが高いことをお忘れなきよう。
辞典形式をとっているので単語→意味という流れなんですけれども、単語難しすぎ(特に宗教関係)。受験生だった昔は、これでいくつか難単語を憶えた記憶があります。
あと、詩は全般的にイマイチ。訳がイマイチなんだろうか。