オススメ度 70点
ほんのちょっとだけおとなげない度 70点
- 作者: 北村雄一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2018/03/06
- メディア: 新書
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口絵と文章、の繰り返し。
ちなみに、うちの息子(小5)は廃人級の昆虫好きであり、本当に大人向けの図鑑を沢山もっている。
こういうやつこそ、大人の図鑑といえるだろう。
- 作者: パトリスブシャー,丸山宗利
- 出版社/メーカー: 東京書籍
- 発売日: 2016/05/26
- メディア: 大型本
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- 作者: 安永智秀,山下泉,川沢哲夫,高井幹夫,川村満
- 出版社/メーカー: 全国農村教育協会
- 発売日: 1993/12/01
- メディア: 単行本
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この本は、まあいうても新書。
別に悪くはないが、おそろしく淡々としすぎているのが気になった。
そういうところが「オトナの」なのか?
しかし、恐竜の世界も、学術的な進歩が著しく、僕が小学生のころの知識は随分アップデートされている。
そういう知識を、淡々と紹介している。淡々としすぎていて凄さが伝わらない本だ。
しかし、ちょいちょいう研究者の紹介もでているのだが、
・19世紀のアメリカ人古生学者レイディー博士である。この人はどしどし新種を報告する人で、そしてしばしば仕事が雑だった。
・テキサス大学のインド人研究者、チャタジー博士は良い化石を見つける腕の立つ人だが、化石を実物以上に宣伝してしまう人でもある。
・バッカー博士は70-80年代に恐竜が羽毛を持っていたと唱えた人だ。根拠はかなりずさんといってよく、強引な解釈が多い人だが、同時に魅力的な仮説を提案し、魅力的な絵を描く人でもあった。
・マーシュ博士は19世紀に活躍したアメリカの古生物学者だ。博士はとにかくせっせと恐竜を発掘して報告する人であった。あまり詳しく調べないまま次々に新種だと発表するのである。
など、素人には知り得ない、過去の研究者の「味」を、幾分かの毒舌と共に紹介しているので、現役研究者っぽくてすごくいい。
この部分も淡々とはしているが、いささかの「おとなげなさ」を垣間見れてよかった。